神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

ニコンDfが製造終了

2020年11月29日 12時01分45秒 | 日記

 いつかはそうなると思っていましたが、工業製品である以上製造終了の日を迎えるわけです。通常は後継の製品が出るでしょうけど、ニコンDfに限っては後継機種は出ないでしょう。唯一無二のデジタル一眼レフです。

 カメラの流れが一眼レフからミラーレスカメラに移行しつつあり、シャッタースピード、絞り、ISO感度、焦点距離。人間が操作する部分が排除され、機械任せになっています。きれいな写真が撮れればいいじゃないかと言われればそうですが、撮る楽しみ、カメラを操作する楽しみが失われました。

 このカメラには撮る楽しさがあります。

Nikon D780 + Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

 被写体を決めたら、絞りを決めてシャッタースピードを決める。ピントを合わせてシャッターを押す。シャッタースピードが遅くなりすぎたらぶれるのでISO感度を上げる。


 操作するダイアルはあるべきところにないといけません。絞りはレンズに、シャッタースピードダイアルはシャッター機構の上に、ピントはレンズに。だから使いやすい。


 フィルムカメラの時代はそうでした。光をフィルムに記憶させる機械がカメラなのです。フィルムに記録できる適切な光の量には範囲がありますのでちょうどいい塩梅に光をフィルムに当ててあげる。そのための機構がカメラには備わっているのです。


 ピント合わせはマニュアルがいいのです。オートフォーカスは便利ですが、フォーカスポイントがあるがゆえに構図に制限が加わります。マニュアルフォーカスならばファインダーの全面を見渡してピントが欲しいところに合わせればいいので、カメラのために頭を使わなくてもいいのです。

Nikon D780 + Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 最新のデジタルカメラは押しボタンスイッチとダイアル。いちいちあのボタンはどこだっけ。小さな文字が見えないので眼鏡を外して確認して。おっくうになります。Dfはそれがない。あるべきところにあるべきダイアルがある。「合目的操作性」私の勝手な造語ですが、手探りでも使えます。なんとなく、雰囲気で使えてしまうそんなカメラです。

 欠点といえば右手のグリップが小さいので、広角レンズ、せいぜい標準レンズ。コンパクトなマニュアルフォーカスレンズではすこぶるバランスがいいです。スナップショットにはコンパクトなレンズがいいので、それはそれで欠点とは言えないかも。重厚長大レンズはグリップの大きなニコンD780にお任せです。

 ニコンのFマウントのレンズは中古市場で手に入ります。Dfならばレンズ沼の中で撮影する楽しさがあります。


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