M.ScとPh.Dの違い

よく勘違いされる、このコースの違い。
何が違うのか？
日本では、Ph.Dに入る前に、M.Scが必要とされるのが一般的。
しかし、多くの北米ではM.Scはありません。大学院生＝Ph.Dだからです。
しかしながら、最近では、M.Scコースそのものを作る傾向にあり、いくつかの大きな大学ではこれらの2コースに分かれています。
民間就職を考える人はM.Scがポピュラーです。

なお、そのほとんどの大学では、M.ScもPh.Dも同じ入学条件にすることが多く、これは、いったんM.Scで入ったけどやっぱり気が変わってPh.Dにしようという人もいるので、入学1年目はほぼ同等の給料が与えら得ますし、受け入れ難易度もほぼ同じに設定されています。
2年目からはコースを変えられないので、Ph.Dはマスターに変えられない。
マスターはPh.Dに変えられないという不具合が生じるので、1年目でよく考える必要がある。つまり、Ph.Dコースで2年たったからといってマスターを取って中退はできない。マスター自体とれないのである。

多くの教授はB.Sc→Ph.Dという形で肩書きを得ているのは、それが理由。
もちろんB.Sc→M.Sc→Ph.Dという人もいるが、かなり北米のシステムから考えれば遠回りです。