
この日はイープラスの貸切公演で

上演前に珍しく、マイクスタンドと同社のキャラクターが
設置され、代表者が挨拶をしてからスタート。
私は大して歌舞伎の知識はなく、
今回も、隼人さんの宙乗りを見てみたいなあという軽い気持ちで
第二幕だけのつもりでいましたが
結果的に、第一幕から見て良かったです。
見せ場は第二幕の方が多かったかもですが、
私には、隼人さん演ずる林冲の物語を軸にしつつも、
サイドストーリーとして展開される王英の恋物語が面白くて。
やっぱり猿弥さんはお上手。
そしてもう一つ、心もっていかれたのは市川團子さん演ずる
林冲の元お弟子さんが亡くなるシーン。とても美しかったですし
十分な間のとりかたというか、見せ場をつくっていました。
梁山泊のメンバーが勢ぞろいした場面で、
寿猿さんがお出ましになったときには何だかうるうる。
体は小さくなったように思いますが、足腰はまだまだしっかりしていますし
何より声に張りがあって、、、ああ、父に見せたい。
個人的な好みとしては、あんまり仲間がどうだとか友情とかを
前面に押し出した台詞は、原体験(!)のワンピース歌舞伎を連想してしまい
あまり感情移入できないのですが、
でもまあ、納涼ということで大勢が賑やかに、凝った舞台装置と音響で
縦横にかけめぐる様を見るのは気持ちが良いものです。
宙乗りもしっかり堪能…4階席はほぼ目線に近い高さまできて
この日は貸切だったせいかどうなのか、宙乗り中の隼人さんの
目線サービスが予想以上に良かったような…
慣れてきて、余裕が出たのかも知れませんが。
来月は南座とのことで、大入りをお祈りします。