いらないのでは」
引越して、空っぽになった前の住居、
引き渡し時の立会いにて。

賃貸物件の退去時に
高額なクリーニング代を請求されたなどのトラブルはつきものと
聞いており、警戒していた私は拍子抜け。
もっとも、掃除は嫌いではないし、喫煙者でもないし
我ながら居室は、入居時と変わらないくらいキレイな状態で
引き渡せたとは思っていましたが。
それに
ペットは入居後すぐ、亡くなってしまったし。
……そのことを話したら
そうだったんですね…と私のさびしさに共感してくれた
お若い男性の社員さん。
後日、電話がかかってきて
「本来は敷引(敷金は返ってこない)なんですが、
入居してすぐワンちゃんが亡くなったと聞いたので、
オーナーさんに返金を提案し、応じてもらえました」と
結構な金額が、戻ってきました。
前の住居のオーナーさんとは一度も面識がありませんでしたが
ちょっとした不具合も、管理会社に電話すればすぐ調査や修理の人を
手配くださったり、
共用部の定期的な掃除やメンテナンスも計画的に行われていたし、
かなりの築古物件でしたが、愛情をもっていることが伝わってきました。
「住みよいところを紹介してくださった上、いろいろ親切にしていただいて」と
御礼を言ったら
「そう言っていただけることが私たちの喜びです」と、彼。
善意の交換で、体と心の芯から元気がわいてきます。
今の物件でも
細かなもろもろの相談や確認ごとに対し
きーっちりしている管理人さんが懇切丁寧に対応くださり
ああ、私は一人だけれど一人ではないな、と何かにつけ感じます。

数日前には、10年以上の付き合いがありながら
ここ数年はコロナもあり会えていなかった仕事仲間が
声をかけてくださり、自由が丘でランチ。
訳あってしばらく仕事を休むことになった彼女、
かつて私が相談にのったり仕事を紹介したりしたことに
ずっと感謝してくださっていたようで(恐縮)、
ああ、こういう感謝の気持ちは、伝えるべき人に伝えなければ
と、私も思い
私が父を亡くして気落ちしていたときに優しい言葉をくださった
別の仕事仲間に、一年ぶりにLINEし食事に誘いました。
きれいごとばかりで世の中わたっていけるわけではないけれど
できる範囲で、善意でつながった人間関係の中にいたい。
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ハロウィンが過ぎてから

安くなったかぼちゃであんぱんをつくりました。

こんな風に平たくして、切り込みを入れてからくるくる巻きます。
こちらは

茹でる手間があるので、時間と気持ちに余裕のあるときにしか
つくる気が起こらない、ベーグル。

どうしても穴がふさがってしまいますが
モチモチの食感で満足の出来でした。