先日は急な取材で往復6時間の強行軍。
夜はぐったり、何もする気になれないのに。


というワケで。
週末はもう仕事をしない! とココロに決め、
この日は友達とランチ&江戸友禅の小倉貞右先生のアトリエへ。

小倉先生の一揃い。
着物はピンクベージュの地に、貝紫で色紙を散らしたような
刺繍が施されている附下。
ウィリアム・モリスの作品からインスピレーションを得たという
アカンサスの染帯を合わせて。

とても改まった格好になってしまったけれど、
せっかく、久し振りに先生のアトリエへ伺うので……。

道中着が同系色なので、
黒いベロアショールをアクセントに。
ご一緒くださったのは

イラストレーターの岡田知子さん。
秋色の道行、流れるような辻か花風の染がとても淑やか。
そして……

画家の朋百香さんも途中参戦。
先生を囲み、4人で記念撮影。
知子さんは、明るい銀ねずの結城に、椿の染帯。
冬の空気を先取りしたような、静かで凛としていながら落ち着きもある色合いだ。
朋百香さんは、黒の大島(ここには写っていませんが、袖や裾に更紗のような
小花柄が刺繍されている、大人可愛いお着物)。絵皿模様の染帯を合わせて。
江戸友禅は、京友禅や加賀友禅に比べ
シックで深い色、スッキリ潔いデザインのものが多く、
私(たち)は、「銀座に似合うよねー」と思っている。
-だって、銀座通りで伝統的な京友禅の着物姿を見かけると、
うわっ、珍しい~ってなるじゃない?-
そりゃ、着物自体、珍しがられる今の時代だけど、
その中でも、江戸友禅は東京の街並みに馴染みやすい方だと思うの。
……なんて話を、みなでわいわいして、
作品もたくさん見せてもらったら、
昨日までの疲れが吹き飛んで、カラダの中から元気がわいてきた。
これはビタミンだ。ビタミン“W”だ(和服のW)。
あ、今回ご一緒した“Wともこさん”のWでもあるけどね。
年齢も、バックグラウンドも違う3人だけど
「私たち、感性が似ているんです」と知子さん。
気の合う友達と、好きな着物のことを存分に話せるのは
それだけで、活力の素になる。
ところで……。
活力って……。
何の活力?




というワケで。
お正月用に、
小倉先生作の帯をいただいてきました

今、お仕立てに出しているので、上がったらアップしますね

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