音楽イベントに着て行ったのは……

ゑり善の椿の小紋に、
同じくゑり善の千鳥の名古屋。
前はこんな感じ。

後ろはこんな感じ。

「えーっ、ぜんぜんおかしくないよ!」
いつまでこんな若いの、着るつもりかねぇと
自嘲気味に言った私に、ライブ友のBちゃんは
あながちフォローというわけでもなく、真面目に
まだいける、と返してくださり、
そうかなあ……
何気なく、袖口の八掛に目をやったら
えっ、ち、茶色に見える!
そうなんです。
コンサート会場の、少し暗めのライトの下では
朱色の赤がくすんで、やや渋めの赤茶色に。
そうか……


あるいは手放したくない、あきらめたくないという気持ちが
とうとう私の視覚にバイアスをかけてしまったか。
ご都合主義で、認知さえ
念じていればそのうち、この一尺五寸の袖丈も縮む日がくるやも知れません。