
クリスマス中に
ゆずジャムと、ゆずのメープルシロップ漬けを
つくりました

器は、むこう側がジノリ、手前がたち吉です。

メープルシロップ漬けは、
ゆずを皮ごと半月スライスにしたものを
ボウルに入れ、ひたひたになる程度のメープルシロップを
かけてなじませるだけ。
蜂蜜でも、砂糖でもOKです。
そのままいただいても、紅茶やヨーグルトに入れても美味しいです。
ジャムは、皮を薬味用に削いだ後の実と白い皮の部分を
包丁で細かくし(もちろん、フードプロセッサーでもOK)、
重量の3分の2弱の砂糖を加え、少し煮詰めます。
これは、1個半120gに対し、花見糖(さとうきびの糖)を70g、で
さっぱり目にしました。
梅と違い、少量でも簡単に、数分煮詰めるだけでできます。
こんなに手軽に、朝食やティータイムのお供がつくれるなんて

少し気持ちがトゲトゲしているときに
包丁でひたすら刻んだりするのはストレス解消になるし、
ゆずの香りがふわーっとキッチンに広がって、
すっかり、ゴキゲンです。
ちなみに、薬味用に小口に削いだ皮は、小さな瓶に入れて
そのまま冷凍庫へ。
保存が効くし、使う分だけ刻めばいいのでラクです。
イラストレーター 岡田知子さんに教えていただきました

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前置きが長くなりましたが

12月中旬に届いた「銀座 かわの屋」さんからの
ダイレクトメール。
この下段に載っている、ピンクの訪問着がどうしても
気になり、
着物に詳しいお友達にお付き合いをお願いして、催事へGO!
ここは

新宿 京王デパート7階です。
30日まで、複数店が軒を連ねての
むかし着物の歳末セールが開催されています。
着ていったのは

紫根染めの絞りの着物に、藤田織物さんの“芽生え”帯。
この着物は、帯締めを強い色にしないと、全身がぼやけた感じに
なってしまいます。
今回は緋色をチョイス。
帯揚げは志ま亀さん。
後姿はこんな感じです。

そして足元は、久々の「銀ねず」。

(デパート内で撮ったのですが、床があまり綺麗でなく
お見苦しくてすみません)
5年前に、浅草の長谷川商店で挿げていただいたのですが、
ジャストフィットでぜんぜん、足が痛くなりません。

いわゆる「カラス」は炭染めですが、銀ねずはそこに他の
染料も混ぜて、カラスよりは明るめに。
なお、鼻緒は結城紬の端切れからつくっていただきました。
さて、お目当ての訪問着は……。

人間国宝 福田喜重さんの箔使い。

サイズは、身丈165、裄65.5。
袖丈が1尺5寸なのと、前巾が6寸で細身といえば細身だけれど、
袖を通した様子も見受けられず、とても美しい一枚。
お付き合いくださった着物友や、お店の方によると
色がやや若向けで、デザインがやや年配向け、ということで
いわゆる「ストライクゾーン」が狭いよう。
羽織ってみたら、
その、狭いかも知れないストライクゾーンに、
私はぴったり

何よりこのお色味、ながめるほどに、
7年前、パーティで直接お話しさせていただいたとき
福田喜重さんが実に楽しそうに、
女性の美しさについて熱弁をふるっていたことが
ぱーっと思い出されて、懐かしくなって。
お店ではこのほかに、こうげい扱いの帯や
私の好きな型染めの羽織、着物を大人買い。
かわの屋のオーナーさんは型染め、型絵染め大好きな方なので
びっくりするようなお宝や、仕事の良いお品がそこここに
あるのです。
写真も撮らず、配送をお願いしてしまったので、これらは後日
アップしますね。
というワケで、
お友達と2人、疲れるほどセールに浸かり

上階の「清月堂本店」でエネルギーチャージ。
家でも外でも、いただいた着物の色もSWEETな一日でした。
※「綺麗な女性は……」
福田喜重さんのお話を紹介している過去記事「平和の原則」はコチラ。(2010年11月)