
川崎駅前のコンサートホール
MUZA川崎。
これまで、大晦日の街はどこも人が多そうだし
寒いだろうし…と、外出したことがなかったのですが
クラシックで年をしめる、というのもいい節目になりそうと
たまたま割引チケットを見つけたこともあり、行ってみることに。
演奏は、ここをフランチャイズにしている東京交響楽団、
指揮は秋山和慶氏。
ジルベスターといっても、夜中の11時59分に演奏が終わるといった
ものではなく
昼間3時から5時のプログラム。これなら体にも無理なく、
年末気分も味わえるので私にとっては理想。
せっかくだからと

東京友禅の小倉貞右先生セットを。
栗繭の生地に貝紫の色紙散らしが刺繍された付け下げに
ウィリアム・モリス調のアカンサスの帯。こちらにも貝紫が。
帯締めは、道明の金が入った笹組も考えたのですが
今回のシチュエーションではやや大げさかなと思い、
平田竹峯さんの紫系を選びました。
前はこんな感じ。

後ろはこんな感じ。

さて、大ホール内は

こんな風に舞台を360℃取り囲む座席になっており、
私は2階ながら正面で、前方のパイプオルガンもしっかり見えて
とても良い席。
着物の方もちらほら見かけましたが
そんなにかしこまった感じではなく、市内や近郊の人
また日ごろからこのホールをひいきにしている人(年間会員など)が
多かったような印象です。
演目も

重いクラシックというより
ミシェル・ルグランの映画音楽(シェルブールの雨傘など)や
クラシック・ギターをフィーチャーしたアランフェス協奏曲、
日本の歌メドレーなど
耳なじみのある曲が多く、ゆったりとやさしい気分になれました。
しかしそんな中でも、最後に演奏された
サン=サーンスの交響曲 第3番「オルガン付き」は
第九にひけをとらない、"年末らしい”荘厳で重厚なハーモニー。
パイプオルガンってパーンと全音符で和音を響かせるだけでも
なんかこう、神々しさを感じさせ、圧倒されます。
新年への希望を抱かせる華々しさもあり、まさにジルベスターの「花形」。
いい音楽を聴くと、いろいろあった一年も
すべて洗い流し清めて、晴れ晴れとした気分になりますね。
ジルベスターコンサート、私の新たな"恒例”になりそうな予感です。