神奈川絵美の「えみごのみ」

風とパ・ド・ドゥ

この日は、夕刻から再生医療等委員会の会議。

その前に、銀座・和光で開催中の
「佐藤亮 荒川文彦 二人展」へ行こうと、


ご両人とも石川県で活動している作家さんなので、
能登上布を着ました。
帯は島仲由美子さんのミンサー。
半衿に、今年初の向日葵をつけて。


雲一つない&灼熱の銀座四丁目。
表は暑かった…。


和光のショウウインドウ。
会期は17日(月・祝)までです。

会場に入ると、
白っぽい磁器と、暗く落ち着いた漆の作品群が
とてもモダンで美しいコントラストをなしています。

佐藤先生、すぐに気づいてくださり
「ああ…お久しぶりです」と丁寧で優しい口調も変わらず、
約2年ぶりの再会を喜び合いました。



今年のテーマは「風」。
展示会のサブタイトルに
「かぜのゆくえ ほしのみち」とあり
「このキャッチ、僕が考えたんです」
  「さすが、元出版業界」

風という、目で直接は見えないモチーフを
花や月、鳥、動物たちに託して、
爽やかさと寂寥感もある色遣いや筆のタッチ。
季節を飛び越えて、秋の気配も感じます。

漆の作品は、(作家さんは不在だったのですが)
実に端正な塗りと、惑星の軌道のようにすーっととりまく銀線、
そしてポイントであしらわれたターコイズなどの宝石が
まさにミクロコスモスの世界観。


今回、私は……

三日月がデザインされた一輪挿しをいただきました。
手びねり(ろくろを使わない、手での成形)で
作品全体に、私はリズムを感じます。
表側は、月と風がパ・ド・ドゥしているみたいで
今にもはらはらと、モザイクが舞ってきそうで、
ファンタジック。

こちらは反対側。

月が背中合わせ・・・なんですが、互いに表側の月と
つながっていたりします。
三日月のようでいて、実は風にそよぐ木の葉なのかも知れません。

直感で、とても好きだ、と思いました。
大事にします。

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そして、佐藤亮先生に一枚のメモを。

「『銀河鉄道の夜』をテーマにした小鉢をお願いできますか。
 直径10.5㎝、高さ8㎝(高台込)」

以前、国立の展示で観た、同テーマのお茶碗がとても素敵で、
でもお茶碗よりは少し小降りの器が欲しいなあと、ずっと思っており。

-これから関西方面でも展示が続くので、(着手は)来年になってしまうと
思いますが-

と恐縮する先生に

-いつでもいいんです。気長に待っています-と私。

月の満ち欠けを数えながら時を過ごし、
さて、出来上がってきたときに、私はどんな私になっているのだろう。



※「佐藤亮 荒川文彦 二人展」和光内のサイトはコチラ
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