
ハナナスを活けた残りの枝と実を
色絵磁器作家 佐藤亮さんの花器に飾りました。

銘は「風守」。
-家思ふと こころ進むな風守り 好くしていませ荒しその路-
万葉集の歌が添えてありました。
家が恋しいからといって、せいてはなりません。風の様子をよく見てください。
道はけわしいですから
というような意味。
自分でしつらえた窓辺なのに、
何だかさびしくなりました。
私にとっての“家”とは何なのでしょうか。
偶然にも
今日行ってきた国立劇場小劇場、文楽第一部
「生写朝顔話」の中に、
-月の美しい明石浦に、風待ちをする多くの船の一つから、朝顔の歌の調べが-
から始まる場があり(上記は現代語訳です)
風の様子が変わり、
晩夏から秋へ、こころも移ろいます。
結局、今回の着物、こんな風になりました。

念願の、秦荘紬にカヅラの帯。
帯締めだけ、予定を変更して少し枯れた黄色に。
(当初は蛍光パープルでしたが、帯揚げの色と被るので)
カヅラの実と雰囲気を合わせて

母の形見の、真珠のピンキーリングを選びました。
そして、この写真ではわかりにくいですが

髪にもフェイクパールがついた簪を。
文楽の感想は次回、アップしますね。