
令和の新年を迎えるにあたり、
日本の伝統工藝に敬意を表して……
と、いいたいところですが。
スミマセン、こちらに伺ったのは昨年末のこと。
今年は長めに帰省していたので、“美術館はじめ”は
6日以降になりそうです。
ちなみに
このときのコーデはこちらでした。

遠州椿が織り出された結城に梅鉢の半幅。
というワケで、2年がかりになってしまいましたが

金沢への移転を控え、東京での最後の企画展が
開催中である、
近代美術館工芸館の作品の一部をご紹介。
まずは

大好きな芹沢けい介、鎌倉芳太郎そして
木村雨山、北村武資……そうそうたる染織家の作品。
そして

こちらもおなじみ、芹沢けい介のカレンダー、
超絶技巧の初代宮川香山、
河井寛次郎に浜田庄司。バーナード・リーチも写っているかな?
敬愛する黒田辰秋。

彫塑も漆も、繊細で実直な人柄が
透けてくるよう。
以前、横浜で大規模な回顧展を観たことがありますが、
白樺派はじめ多くの文化人に慕われていたエピソードが
数多く紹介されていたのを覚えています。
(まったくの余談なのですが、展示室外、ロビーに置いてある
同氏作の木の長椅子で休憩していたところ、
ほんの1、2秒意識が遠のいた…と思ったら、体が嘘のように
軽くなり、疲れがとれていました。
こんなことってあるんでしょうか…パワースポット?)
このように、近代美術館工芸館には
民藝運動の作家たちの作品が、常設でさりげなく
展示されており、その静かなたたずまいも好きで、
何度も足を運びました。
こちらは

蒔絵の大家、松田権六の作品です。
自分の好みで、昭和30年代~の作品を中心に
写真を撮りましたが、
もっと現代に近い作品も展示されています。
会期は3月8日(日)まで。
ご興味ある方はお急ぎくださいね。