前回に引き続き、「しあわせ色」の附け下げに袖を通す。

ちなみに帯締めは、
松山好成さんが日本橋三越にいらっしゃったときいただいた、
格の高い貝の口。
帯は、この着物に合わせてご縁をいただいた、アカンサス。

うーん、こうして見るとたっぷりの柄で、
ぱーっと外へ外へと広がるさまが、爽快にすら思える。
さて、店内はたくさんの着物姿で実に華やか、賑やか。

桜、藤、牡丹…
久呂田明功さんの素晴らしい訪問着に囲まれて、
酒や料理がふるまわれる、少しシュールな空間。
おしゃべりの花も満開だ。

炭火焼きの牛タンに…

ワインもいろいろ。これはポルトガルワインだけど、
日本向きに製造、販売されている「干支」ラベル。
私の干支、未はちょっとおとぼけ気味!?

宴もたけなわになり、能楽師の山井綱雄さんが、
おめでたい「高砂」を披露してくださった。
お持ちの扇は、息子さんの初舞台用に誂えたもので、
二本の「綱」(息子さんの名前にもこの文字が入っている)を描いて
父子の絆をあらわしたそう。
間近で聴く声の迫力、舞の勢いに見とれてしまった。
今年はお能にも行ってみたいなあ。
こうした一堂に会するときでないと
なかなか会えない方ともお話ができたし、
初めましての方もいたし、
きゃー、今日も会えたね! のお友達もいたし、で、
やっぱり「語らい」のある新年会って、いいナ。