文楽の人形遣い、桐竹勘十郎さんが人間国宝になられたとの
ニュースが入りました。おめでとうございます!
師匠で今春引退した吉田蓑助さんもお喜びになっていたそう……。
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さて
昨年末に引っ越したこの部屋で迎える、初めての夏。
ここも、この前に住んでいた部屋も、
私は家が仕事場ということもあり
日当たりには格別のこだわりを持って選びました。
この前の部屋は……
(注:これは実際の部屋の間取りではありません。雰囲気が似ているだけ)
こんなような感じで、真四角に近い角部屋で、
東、南、西からまんべんなく光が降り注ぎ、
ゆえに冬は暖かかったのですが、夏は……暑かった!
日の出とともに、東から直射日光が入り(遮光カーテンで対策)、
日の入り前は西日がキッチンに照り付け、
すだれをかけてもサウナ状態。
それでもやっぱり日中、明るいのは嬉しいもので
冬は暖房要らずだったし。
一方、今回の部屋は
(注:こちらも実際の部屋の間取りではありません)
こんなような長方形で、居室は南南西向き、
反対にキッチンのシンクがあり、つまり北北東。
冬はこんな風に
部屋の奥の方まで陽が差し込んだので
(夏はさぞかし、暑いのではないだろうか)と
覚悟していたのです。
ところが。
なんと、太陽の高度が夏は高くなることと、
いい具合にベランダ上のひさし(=上の階のベランダの床)が
張り出してくれているおかげで、
採光は十分なのですが、直射日光が一切入らないことが判明。
こういうことは、建築に詳しい人ならすぐわかるのかも知れませんが
素人は普通、せいぜい部屋の向きと、内覧した時点での様子しか
わかりませんよね。
冷房の効きもよくて(両側に部屋がある中物件だから?)とても快適です。
しかも。
北向きだから、日が当たらないだろう…と思っていた
キッチンに、夏は朝8時過ぎくらいまで陽ざしが入ることも
わかりました。
日の出の位置と高度、周囲の建物との微妙な関係で、
気持ち良い朝を迎えることができています。
さらに。
上の写真で少しだけ窓の外の様子が見えると思いますが、
住まいの10数メートル先に、
ここは南欧か、と見まごうほど真っ白な壁の戸建てが立ち並んでいるおかげで
日が当たらない昼間も、レフ板効果でキッチンが明るいのです。
一方、居室側も7、8m先に、明るい茶やベージュの戸建てが並んでいるので
視線は遮られ眺望は悪いのですが
こちらもレフ板効果で朝から明るい!
(昼間、直射日光が入らないのに採光が十分なのは、このためでもあるかと)
当初は角部屋希望でしたが
エアコン効率は確実に悪くなることを考えると
中物件でもこれだけ明るいのであれば、むしろ角部屋でなくて良かった……。
建物はぜんぜん新しいわけでもオシャレなわけでもないのですが
外が古くて内装をしっかりリフォームorリノベしている部屋は
私、結構親しみを持っていて
(昔訪れたチューリヒやウィーン中心部の建物はみなそうなので)
パーフェクトではないけれど、限られた期間と条件で選んだ物件としては
上出来です。
日当たり一つだけでも、
お日様の高さと軌道、家の造り、周囲の環境次第で
変わってくるなんて
建築って奥が深いなあとつくづく、思いました。
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