植物を育てています

盆栽の手入れをしながら感じたことをお話ししようと思います

かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」

2021-12-15 01:56:07 | Weblog



12月3日 (金) さいたま市プラザノースにて

毎年恒例となりました 盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」を行いました。


松竹梅については 前年度のかんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」こちらを

寄せ植えに使った植物

冬至梅(一重の白、梅の中でも早い時期に咲き始める)

黒松

屋久島笹

ナンテン

寒菊

斑入りセキショウ






置き場所

霜の直接当たらない 軒下など。日あたりの良いところの方が早く咲き始めます。
しかし 屋内だと早く咲きますが、散るのも早くなります、また 花後も極端に寒いところへ持って行ってしまうと枯死する恐れあり。

咲き始めて屋内に飾るときには 二日に一回はしっかり水をやること。連続で2日以上飾らないようにする。

開花後 半月ほどで実のようなものが膨れ始めるので花がらだけではなく実を取り除く(3個ほどくらいなら残しても何とかなる)




3月初め頃 雨の日、または曇天の日を選んで軒下から 雨の当たる場所に出す。(春から秋までの定位置)


可能であるならば、苔をはがして 針金を切って 梅だけを別の鉢に植え替えする。

その際、梅の場所には大きめの石、なければ 発泡スチロールのかけらなど をつめて 隙間には赤玉土を入れる。
(暮れにその鉢にもう一度梅が容易に植え込めるため)




梅を抜かずそのままの場合は3月初め肥料(3月から梅雨に入る時期までひと月に一回程度)

植え替えをした場合は植え替え後ひと月は肥料は遅らせる。




3月中旬ごろ 梅の新芽が出てきます。 その新芽を確認しながら 木の中心から近いほう(枝元より)の新芽を1,2芽残して剪定する。



5月連休のころ その残した新芽が伸びてきているので 各々の枝の元から2,3葉残して もう一度剪定。
遅くても5月末までには剪定を終わらせる。

後は どんなに伸びても ハサミを使う剪定は 花芽がなくなる可能性が高くなるので行わない。
ただし、指先で切れる程度の新芽の芽かき 程度なら可。


例外として 木の元からビュンと伸びてくる「ヤゴ芽」は発見次第いつでも剪定可能。



笹は5月下旬 長く伸びているようなら 元から剪定。 




通常 植え替えは 良く乾かした赤玉土を使いうのですが、 寄せ植えの場合、各々植物に根のかたまりがあるため
乾いた土では 手が2つだけでは 状態の維持ができないため 濡れた土でくっついた状態での景色を確認しながらの作業に適しているので あえて やや濡れた状態の用土を使います。

また 固定用の針金も2.3本使います。


皆さんの作品












































本当は鉢映り的には 梅が少し大きい(枝が伸びすぎているのですが) せっかくつぼみを たくさんつけてくれているので 剪定をためらったため ちょっと 梅の枝が長めです。


 お正月に飾ったとき お客様に ほめてもらえると 良いですね。








陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」

2021-12-14 21:52:49 | 盆栽教室
 11月29日(月) さいたま市 プラザノースにおいて、 陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」
の4回目 自分だけのマイ盆栽に挑戦! を行いました。

去年に続き 今回は2回目。

 下山先生のもと みなさんが 作った鉢に、植物を植えて盆栽にしました。

















今回の樹種は 真柏 長寿梅 から選んでもらいました。





 真柏は 盆栽の種類の中でも 一番丈夫な樹種です。 陽がよく当たる場所でも、日当たりが悪くても、育ちます。
暑さ、寒さにも かなりの耐性があります。盆栽を育てるのに自身のない人にお勧めの樹種です。





長寿梅は 四季咲きで 満開というのはあまりないのですが、一年を通してぽろぽろと咲きます。
温かくなり始めたり、日差しが増したり、肥料をもらって1週間後 など、ちょっとした変化で 花が咲きだしたり、葉が急に落ちたりします。真柏とは対照的にその時々の変化が楽しめる樹種です。置き場所は日当たりが良いところの方が良く開花します。真夏でも炎天下で問題はないのですが、非常に水を好むため、水切れには注意が必要です。




長寿梅の根は ほかの樹種と違い、一本の根が木全体を養っていることがあります。
周りを回っている根の所在を確かめずに切ってしまうと 根がほとんどなくなってしまうことがあるため、
切っても残る根が十分あることを確認します。






みなさん、鉢全体的に苔をはっていましたが、植え替えをして 根が減っていることを含めなくても
これから2月下旬くらいまで 乾きがわかりにくいので、苔をはがしてみて 
赤玉土の乾きを確認してから水やりをするようにしてください。風が強く、陽によく当たる場所だとしても二日に一回程乾くことはないと思います。 おそらく3日~5日に一回程度だと思われます。 







また冬の水やりは 午前10時~午後3時くらいの間に済ましてください。早朝、夕方、深夜に水やりをしなければならないときには、その直後半日程度は屋内の寒いところに移動してください。(凍結防止)

基本的に さいたま市程度の冬 であるならば 真柏、長寿梅ともに、軒下程度(霜に直接当たらないところ)で問題ありませんが 発泡スチロールの箱のようなものの中に入れ、蓋はしない程度の防寒をしてください。(箱の下の方に水が抜ける穴をあけておく) (2月下旬または3月初め頃まで)







家の中に飾ってみていただくことも あるかと思いますが、連続で屋内に置く場合は二日以内にとどめてください。




針金で少し曲を付けてみました。 針金を外すのは 来年の夏を過ぎたころ。



長寿梅の剪定は枝が10cm程度伸びてきたら 2,3芽残して切り込みます。
また根元や枝元から出てくるヤゴ芽は ソコに必要のない枝ならば、元から切ります。



花も花弁が散り始めたら 種を残さず、取り除いてください。
実をならせてしまうと養分が実に取られてしまうため、花が咲かなくなるばかりでなく 実のなっている枝そのものが枯れてしまいます。



真柏(糸魚川真柏)5月ごろになると新芽が伸び始めます。まだ輪郭が必要なところはそのまま伸ばし、樹幹の部分など これ以上の伸ばしたくないところは 手の腹で摘み取ります。 (爪を立てたり、はさみを使わない。)




やや下向きにした枝は 上向きの枝に比べると 栄養が届きにくいので、それほど上向きの枝が伸びていなくても芽摘みをするようにしてください。



真柏、長寿梅ともに肥料は来年の春からになります。



盆栽の方は育つし、やや大きめの方が 枯れにくいこともあり、少し鉢が大きく見えてしまいましたが、2年くらいで盆栽の方が追いつくので ご容赦ください。
それで 黄金シダを一緒に植えこみました。





真柏は 肥料が効きすぎたり、植え替えをしないでいると 「杉っ葉」が出てきます。(普通の葉は 先がとがっていないのですが、先のとがった葉が出ることがあります。)

この場合は 肥料をやめる。剪定や芽摘みを秋になるまでしない。







盆栽には 太陽の方角、または風の方角を 取り入れる決まりがあるのですが、じゅうぶん 風が表現できたのではないかとおもいます。





みなさん、雰囲気の出た作品になりました。

こども盆栽ワークショップ「はじめての盆栽に挑戦してみよう!」

2021-12-13 14:47:53 | Weblog
 大変遅くなってしまいましたが、去る9月19日 日曜日

 さいたま市 プラザノースにて こども盆栽ワークショップ「はじめての盆栽に挑戦してみよう!」の講師をさせていただきました。

プラザノースでは 今回が はじめての親子盆栽教室でした。

今回の素材は ヤマモミジ。

 被子植物/真正双子葉類/バラ類/ムクロジ目/ムクロジ科/カエデ属/イロハモミジの亜種 和名 ヤマモミジ(山紅葉)




画像がわるくてすみません。




 春の新緑、初夏にかけての芽摘みや剪定の楽しみ、秋の紅葉、冬には一年育ったこずえ、冬樹の姿。楽しみはいろいろとあります。







また、5月連休あたりを過ぎるころから乾きが早くなり、水がやや間に合わないときなどは、
葉がぐったりしたり、あわててお水やりをすると1時間後にはほぼ元通りに戻ったり。(間に合わないこともありますが。)








肥料を与えて、2,3日後、「ご馳走様」って感じで、新芽が急に伸びてきたり。 観察してると いろいろ 楽しめると 思います。


例えば、五葉松の盆栽では 3年くらい経って比べても 大した「大きさ」や「太さ」に違いがありませんが、

ヤマモミジの場合、育て方にもよりますが、確実に3年が経過すれば 大きく、太く、枝も多くなります。



 作業風景

(画像にはぼかしを入れたのですが、技術不足でもうしわけございません。)

 ※小さい画像はクリックで少し大きくなります。



 松に比べると、育つのが早いので、逆を言えば 手入れをしないで、かんたんに大きく育つため、プロの盆栽家にとっては、ヤマモミジなどの落葉広葉樹の盆栽は「大きくしない」ことが より価値観を高めることになるのですが。

難しいことは、後回しとすることにして、とにかく 枯らさないように 上手に「水やり」をやって頂きたいと思います。








 我が家のヤマモミジは もうすでに紅葉は終わり、ほとんど葉も落ちてしまいましたが、皆様のモミジたちは どんな感じでしょうか? 紅葉は 楽しめましたか?

ヤマモミジに限らず、屋根の下に置いてあったり、気温の低下がゆっくり過ぎる場所などに置いたあった場合、真っ赤に紅葉せず、段々汚くなって落ちることがあります。

今年、失敗だったなら、次回は 天気予報で「この秋一番の冷え込み菜なります。」などの報道があったときにわざと寒そうなところに ふた晩くらい 場所を移動してみてください。(早めにお知らせできず、すみませんでした。)

紅葉が始まると 鉢の乾く速度が低下します。 水やりの やりすぎに 注意してください。







日中、日当たりが良く、風の吹く日には 2,3日に一度程度乾きます。
が、直射日光があまりささず あまり気温も上がらなければ、3日以降 苔をはがしてみて 乾き始めていれば、しっかり水やりをしてください。
 土がしっかり濡れているようならば そのまま。
寒くなって 日が当たらない状況が続くと1週間に一回ということもあります。



外で氷がはりはじめたら、発泡スチロールなどの箱(水がたまらないように下の方に穴をあけておく。) に入れて 蓋はしない。(凍結により鉢の割れ防止/根の凍結防止)
建物の軒下程度。 屋内は入れない。(温かくなりすぎると モミジが間違えて葉っぱを出し始めてしまうので)

水やりは 午前10時~3時ころまでに行う。(凍結防止)







 2月終わりから3月初めころ、ほぼ凍ることがなくなるころ 発泡スチロールの箱から出し、普段の置き場所に雨または曇りの日を選んで移動する。





親子で仲良く。






根をほぐして 切ります。





苔をこて で おさえます。






水やりちゅう。





苔をはっています。




すこし、赤玉土補充。




盆栽といっしょに。




   完成。



  ぼかしが下手ですみません。

   さくじょ ご希望の方は kan1@ktj.biglobe.ne.jp まで。



かんたん盆栽講座 「こけ玉の回」

2021-06-05 22:47:34 | Weblog
先日、6月4日 金曜日 さいたま市 プラザノースにて 「かんたん盆栽講座 苔玉の会」 を行いました。

 今回の素材は 野ばらとナナカマド。




 苔玉を作る際、必要となるもの。

 中心ととなる素材、脇役となる素材。
 けと土、苔。 ミズゴケ少し、赤玉土、 黒い糸。受け皿。

 まず、けと土に 赤玉土の粉または小粒を5パーセント程度混ぜる、ミズゴケも5パーセント程度混ぜます。
この状態のものを 赤玉土の袋(簡単には破けないビニール袋)に入れ、平らな突起物などがないところで足で踏んで
よく練りこみます。踏んで広がったら、小さくまとめ、それをまた踏む。それを繰り返します。
薄く広がっても ぽろぽろとばらけなくなったら 完了です。
手でやっても構いませんが、破けないビニール袋に入れて足でやった方が疲れません。
出来上がったものは おにぎり のように 丸くしておきます。

 次に 主役、わき役、小さめの素材の根をほぐします。
土はなるべく落としますが、根をあまり傷つけないようにします。

 素材の形を見ながら 主役、わき役、そのほかの素材の配置を決めます。
決まったら、糸でグルグル巻きつけて 素材どうしがバラバラにならないようにします。

けと玉を まずはハンバーグのように、次におせんべいのように、最終的にはピザ生地のように広げます。

けと生地の真ん中に赤玉土を少し小山するように敷きます。 その上に糸で縛った素材を置き、けと生地を
ゆっくり包み込みます。(小さめの土鉢の中に詰め込むと楽にできます)
しっかり力を入れて けと生地がくっつくようにします。

底のけと土部分がはがれやすいので 特に下方向に力を入れてくっつけます。

しっかり けと土がくっついたら 糸でグルグル巻きつけます。最初は周りを 
周りが完了したら端っこを少し上げて下の部分にも糸を巻き付ける。
急に持ち上げると底が抜けることがあるので 少しずつ持ち上げて下面に糸を巻き付ける。

しっかり巻き付けて持ち上げても問題がないようになったら、形、正面、角度を整える。

最後に苔を張り付け、これにもまた糸を巻く。

水やりをして 完成。

最初は糸が見えますが、時間が経つと苔がむしてくるので 見えなくなります。







盆栽講座 ~苔玉~

  盆栽の中でも、苔玉は初心者の方にも比較的育てやすいものです。室内に飾っても素敵ですので、
  ぜひご自分で作った苔玉を長く育ててください。

【素材】・野ばら[雅]
    ・ナナカマド

【水やり】
  霧吹きで葉水を与えるのも大事ですが、表面だけ濡れて中まで浸透していなくては枯れる原因になってしまいますので、
  上から水を与える時はたっぷりと。しばらく留守にする場合は水を張った器につけておく「腰水」というやり方も有効です。
  〈夏〉 1日1回
  〈秋〉 1~2日に1回
  〈冬〉 2~3日に1回
  〈春〉 1~2日に1回
※ あくまでも目安です。置き場等の環境によってそれぞれ異なりますので、毎日様子を見てあげてください。

【置き場】
   基本的には戸外の風通しの良い場所。
   室内で鑑賞したい場合は、窓辺の明るい場所でたまに窓を開けて風をあててやるとよいでしょう。
   たまには外に出してあげて下さい。

   野ばらもナナカマドも強い日差しに耐えますが、真夏は水の乾きが早くなりますので、
   強い日差しや西日を避け、午前中から半日程度の日照がちょうどよいでしょう。

   冬は凍らせなければ戸外で越冬可能です。(関東平地の場合)


【肥料】
   基本的には苔自体に肥料はいりませんが、他の植物の成長には必要です。
   野ばら、ナナカマドともに、開花後に翌年の花をつけるため、
   また、葉の色つやをよくするためにも多少栄養を与えましょう。
   ただし、大きく育てるのが目的ではありませんので、液体肥料を通常よりも薄めにしてあたえるのが便利です。
   盆栽の場合は有機肥料がむいていますので、春・秋に固形の肥料の粒を少し苔の中に差し込んであげるのも有効です。

   苔玉の場合は肥料の与えすぎの方が問題になるので、お気を付けください。



今回出来上がった、皆さんの作品です。


















































この日、皆さん全員が 今回初めてとのこと。

規則正しく決めたときに しっかりお水やりを 頑張ってください。
苔の下は、けと土で 水の浸み込みが悪いので 一回の水やりは、複数回掛けるように、お願いします。






斑入りのギボウシはあまり長い時間の直射日光を好まないので、焦げてしまうようなら切り取ってください。
うまくいけば一月後花が咲くかと。

ゲンペイ小菊は日差しにも強く問題ありません。
夏が終わるころまであとからあとから咲き続けます。
周りの鉢物に飛び移ることもあります。(種が)


黄金シダも問題ありません。







液肥(液体の肥料)は 薄目に希釈して 最大でも1週間に一回程度。ひと月に2回程度を目安に。

秋になってから 楊枝などに刺した 固形肥料を 親指程度の大きさの物を2個程度。
苔にじかに固形肥料を置くと苔が解けます。








 野ばら、ナナカマド ともに 日照を好みます。 半日程度 日が当たる方がよいでしょう。しかし
水は乾くのが早いので 半日以上の日照ならば 晴れたら一日2回くらい乾くと考えられます。


 今回の石の皿は少し深さがあり水が溜まります。
梅雨に入って長雨が続くようなときは お皿の水は時々空けてください。







 花が終わったら 共に実がなりますが、今回は実を楽しまず 切り取ってください。

梅雨明け後、水切れにご注意を。


 環境によって 苔の色が悪くなることがありますが、これから梅雨に入るので、
徐々に苔も環境に慣れるので あまり 気にし過ぎないように。



 屋内に飾る際は 連続24時間を超えないように 面倒でも毎日一回は外に出して水やりしましょう。


 お越しくださった皆様 頑張って育ててください。 

 このご時世での開催に感謝いたします。
またプラザノースのスタッフの皆様 いつも準備、片付けだけでなく コロナ対策まで いろいろと ありがとうございました。



桜の剪定(ミドリサクラ)

2021-04-13 00:43:50 | Weblog



桜の剪定


花が終わり そろそろ 葉がたくさん出てきているかと 思います。

中にはいくつかのサクランボの元が出来ていることも あるかもしれません。





基本的には サクランボは成らせないようにしてください。

どうしても見たい方は 3~6組くらいにしましょう。





まずは 中が見えない状態だと 手が出せないので 

枝元から2,3枚葉を残して 全部の枝を剪定します。

上の方は2枚 下枝は3,4枚 (下枝になるに従い 少し多め。)







中が少し見えてくると思います。






次に幹の曲(カーブ)のへこんだところから出ている枝を 剪定します。





理想の枝の出は こんな感じです。






次にしっかりした枝元付近から出てきている 小さい芽を欠きます。












今の段階では 最終的に こんな感じになれば 終了です。



かなりさっぱりしてしまいましたが、迷ったら 切る。

剪定は梅と変わりません。


これから残した枝が 10~20cmくらいは伸びてくるので、もう一度剪定となると思います。

次回は約一か月後くらいでしょうか?


肥料も少し置きましょう。


黒松の植え替え。(石付きに変更)

2021-04-01 00:31:38 | Weblog
黒松の植え替え。(石付きに変更)





前回の植え替えからまる3年くらいでしょうか? 

だいぶ根が鉢の中を回り、黒松自体が持ち上がってきています。

この状況になると 一回目の水やりでは 表面の土の部分が 濡れるだけで、

中まで水が浸透しなくなってしまいます。

一度長めに濡らして、少し間をあけて 2度、3度 いえ、5回くらい かけないと

芯まで水がしみないでしょう。


3月下旬のお天気の日では1日一回は乾いてしまう状況です。

このままこの夏が来ると一日に3回でも 間に合わなくなるかもしれません。









今回は鉢ではなく 石付きに変えます。







クラマ石 上から






正面側


今回は途中の画像がありません。


こちらは 五葉松の石付きについて詳しく解説しています。



これが、








こういう風になりました。







元の角度より 吹き流し風に作り替える予定なので 少し角度を 左に倒しました。



枝の修正もしたかったのですが、石付きにするために かなり根を切り詰めたので

今回は後日ということにしました。


      令和3年3月下旬 さいたま市にて。

ミドリザクラ 咲きました

2021-03-26 09:56:22 | Weblog
先日 プラザノースにて 盆栽教室の教材にした
ミドリザクラの花が咲きました。

皆さんのところでも 無事 咲いていると 良いのですが。






花が終わり、新芽が 吹いてきたら 次は 剪定について 紹介したいと思います。

かんたん盆栽講座 「桜の回」

2021-03-16 02:38:50 | Weblog
本日 さいたま市 北区区役所 プラザノースにて かんたん盆栽講座 「桜の回」 を行いました。

通常の盆栽教室なら 

正面を決めて 剪定をして、植え替え となりますが これから開花となるため、

剪定は 後回し と いうことに。(桜は 枝の先の方に 花芽があるため、剪定してしまうと、

花芽がほとんどなくなってしまうため)





かんたん盆栽講座 ~ 緑桜(みどりざくら) ~

  1鉢あるだけでとても華やいだ雰囲気を醸し出す、桜の盆栽。今年はご自宅で

 お花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【学名】Prunus incisa var. incisa f. yamadei  

【特長】バラ科サクラ属 落葉低木(樹高1~3m)

    別名;緑萼桜(リョクガクザクラ)とも呼ばれ、萼や萼筒が緑色

    関東地方、甲信地方、伊豆半島に分布し、山地に自生。3~4月に開花

【水やり】

  水は好みますので、土の表面がほぼ乾いたら、鉢の底からしっかりと水が流れ出るまでタップリ与えます。特に開花中は水が切れないように注意してください。

 ※置き場・鉢の大きさ等の環境によってそれぞれ異なりますので、毎日様子を見てあげてください。

【置き場】

  〈春・秋〉日照を好みますので、基本的には戸外の日当たりが良く風通しの良い場所

  〈夏〉陽ざしの強い初夏からは、西日を避けて半日陰

  〈冬〉軒下など直接霜の当たらない場所。暖かい室内に置くと、開花が遅れる場合も

【肥料】

   毎年たくさんの花を咲かせるために、固形の有機肥料をしっかり与えます。

時期は真夏と真冬を除く、3月上旬・花後・秋に置きましょう。

【剪定】

 花後に剪定します。5月下旬から6月上旬までに終わらせるようにしましょう。

長く伸びた部分は、2芽(2葉)ほど残して切ります。

また、「やご芽(根元や枝元に出る芽)」は見つけたらすぐに切り取ります。

【植え替え】

   よく根が張るので、2年に1回くらいが適当です。花後に行うと良いでしょう。

【病害虫】

   アブラムシがつくことがあるので、見つけたら消毒します。



剪定方法については 後日 ご紹介いたします。



本年もよろしくお願いいたします

2021-01-06 19:20:05 | Weblog


 本年も よろしく お願いいたします。

黄色い花 大きいほう フクジュソウ
黄色 小さい花    寒菊
赤い実        大実ゴールテリア(西洋ヤブコウジ)
赤い葉        ナンテン

 松竹梅もフクジュソウの寄せ植えも 全部 暮れや新年のあいさつで 置いてきて
しまうので 咲いているのを撮影できるチャンス、実はほとんどありません。
 この画像も2017年のものです。

    

五葉松の植え替えについて

2020-12-24 23:52:40 | Weblog
 先日 K様から 「五葉松の植え替えについて」の質問をいただきました。


 五葉松の植え替えについての質問



質問1 五葉松の植え替え時期について

   教材の五葉松も8月の植え替えが出来ますか。



  おすすめは しませんが 可能です。

少し姿を整える程度の剪定を行い 植え替えします。

針金掛けや、大きく剪定をした場合には ひと月程度 待っていれば 植え替えは可能です。



真夏の植え替えは 作業後の管理に 少し難しいところがありますが、 朝・夕の葉水、毎日たっぷりの水やり、

午後からの直射日光を避ける。等、それらが行えれば、問題ありません。

逆に春、秋だと 水やりのタイミングが難しくなるのを避けられるというメリットはあります。

(植え替えで、失敗した場合、3日後には答えが出てしまいますが。)



 質問2 また、五葉松の植え替えは、いつがベストでしょうか?

    (いつも、五葉松の植え替えを3月にしています。)



 日中に セーターを脱ぐ、 長袖のシャツ(下着を着て2枚目)で ちょうどいいくらいの気温。

長袖のシャツの袖をまくる位。
 
さいたま市だと大体4月初旬~5月中旬(日中半そでになる位) あたりが おすすめ です。



 3月中旬ごろから問題ないと考えますが、寒い日があると、

鉢が凍ったり、朝・夕の葉水が凍ることで葉色が悪くなる。 などの問題があります。

水やりも日中、葉水も日中のみとなります。当然軒下に置かねばなりません。

(取り込んだ鉢は 出すタイミングにも気を遣うようになる)






 質問3 盆栽園では、いつ植え替えしていますか?


プロは、五葉松は、一年中 植え替えをしています。



 やはり 4,5月 または 9月下旬~10月中 にやりたいのですが、春は雑木の植え替え(芽出しの時期)が、

優先になるので、5月に入ってからの方が多いですね。(秋は少ない。9月に植え替えた鉢は 取り込まず、

10月後半から11月に植え替えた鉢は 冬取り込む必要あるので。)


 しかし ちょい直し ちょい剪定 では すぐに 植え替えをします。

しっかり針金をかけて かなり曲げていれば(たくさん巻かなくても、

強く曲げることは多々ある。) 最低でも10日は待ちます。(健康状態の確認)



 そして、 1か月以下で 植え替えするときには 根をくずし始める時から

根ほぐし、根を切ることに、細心の注意を払い 根を極力痛めぬようにして 

多めの根を残すように植え替えします。

(実際は、奥行きのない鉢、元の鉢より 小さい場合が 多いので、半分近く、

または それを越える時があります。)




 植え替え後も 根の状況によっては 葉水や 盆栽パワーを 使ったりします。

その木の状況によってですが 置き場所も朝日が当たり 午後から陰るところなどにします。



 五葉松は 関東平野において 植え替えを中止すべき 事例としては

植え替え後、 真夏、真冬に 5階の屋上に置く。 無茶な 植え替え。 



植え替え後、 管理を こまめにできるのであれば、 時を選ばずに 出来ます。


 こまめな管理が 継続的に行えないならば、 4月中。または9月下旬~10月中旬。が無難です。




 ほかの種類の盆栽も そうですが、 鉢の上の部分(葉)は 結構 いいこ ぶりっ子 です。(盆栽を大事にしている方にとって)

鉢から抜いて 根を見てみると 本当の健康状態がわかります。


そのぬいた 根 の 元気度 に依って どのような 植え替えを 始めるかを 決めてゆきます。


 もちろん、 抜く前の目的が まずありき。ですが。(どの鉢に植えようか、どこを正面にしようか等)

植え替える前から 弱っているならば、なおさらです。

何年か 自分の盆栽として 付き合っていくうちに 盆栽の気持ちもわかってくるので、

盆栽の顔色見ながら植え替えも 剪定、針金掛けが できると 良いですね。