超空洞からの贈り物

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白熱電球のエネルギー効率が大幅に向上、白熱電球にも新技術

2009年07月17日 19時06分25秒 | 家電・生活用品
従来型の白熱電球の場合、消費電力の90%以上が熱として排出されるなど、エネルギー変換効率の悪さから、欧米各国では白熱電球の販売を禁止しようとする動きがでてきているが、ここにきて、白熱電球であっても蛍光灯電球と同等の省エネ性を持つ新技術を用いた新製品が市場に投入されるなど、白熱電球は今後も広く利用される可能性がでてきた。

この新技術の白熱電球はディポジッション・サイエンシーズ(Deposition Sciences)というコーティング技術の基礎開発を行っている企業が開発を行い、フィリップスが昨年から販売を開始した「Halogen Energy Savers(ハロゲン・エナジー・セイバー)」という白熱電球。

ハロゲン・エナジー・セイバーの場合、普通の白熱電球の中にハロゲンランプが組み込まれており、ハロゲンサイクルの効果により従来型の白熱電球よりも30%もエネルギー効率の改善に成功している。

製品の販売を行っているフィリップス社ではこの方式の場合、蛍光灯電球と同じ省エネ効果が望める他、明るさは白熱電灯と同じ、点灯の即応性は白熱電球と同じ、また、寿命は蛍光灯電球と同じ程度になると、蛍光灯電球と従来型白熱電球の利点を兼ね備えたものだと、この新方式の白熱電球の利点を強調。

その上で、今のところエネルギー効率ではLED電球には及ばないが、LED電球の場合、白熱電球と比べると暗い、色が青白い、価格が非常に高価といった欠点を持っており、実用性の面では既存の電球の中ではハロゲン・エナジー・セイバーが一番優れていると述べている。

こうした新技術を用いた白熱電球の登場を受けて、これまで白熱電球禁止の方向で動いていた欧米各国はトーンを後退させ、省エネ電球でないものを禁止するという方向に方針を転換。白熱電球は一律で禁止としていたこれまでの方針からの転換を余儀なくされている。

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