モーセ5書 抜粋
○○
「光りよ。 あれ」
(創世記1:3)
「そのとき,
神が『光よ。あれ。』と仰せられた。
すると光ができた。」
神は光りを造りました。
この光りは,霊的にも当てはまります。
アダムが罪を犯したため,
私たちは霊的に暗闇の中を
歩むようになりました。
わたしたちに,
この光りを与えてくださったのが
イエス・キリストです。
○
(ヨハネ1:9-12)
「すべての人を照らす
そのまことの光が
世に来ようとしていた。
この方はもとから世におられ,
世はこの方によって造られたのに,
世はこの方を知らなかった。
この方はご自分のくにに来られたのに,
ご自分の民は受け入れなかった。
しかし,この方を受け入れた人々,
すなわち,その名を信じた人々には,
神の子どもとされる特権を
お与えになった。」
私たちは,イエス・キリストを
信じることによって,
この光りの中に入ります。
聖霊の光りを受けて,
こころに平安,
確信と喜びを持って
生きることが出来ます。
天国は,黙示録に示されています。
(黙示21:23 口語訳)
「わたしは,
この都の中には聖所を見なかった。
全能者にして主なる神と小羊とが,
その聖所なのである。
都は,日や月がそれを照す必要がない。
神の栄光が都を明るくし,
小羊が都のあかりだからである。」
都(神の国)の中心は,
小羊である主であり光です。
このところで,
神を信じる者が共に
永遠にいることができます。
小羊があかり,
ひかりとなっています。
○○
モーセの歌
(出エジプト15:1,2)
「そこで,モーセとイスラエル人は,
主に向かって,この歌を歌った。
彼らは言った。
『主に向かって私は歌おう。
主は輝かしくも勝利を収められ,
馬と乗り手とを
海の中に投げ込まれたゆえに。
主は,私の力であり,ほめ歌である。
主は,私の救いとなられた。
この方こそ,わが神。
私はこの方をほめたたえる。
私の父の神。
この方を私はあがめる。』」
この歌は,贖われた者が,
神を賛美することを示しています。
新約聖書の黙示録では
この歌「モーセの歌」と,
「小羊の歌」が,
エジプトからの救出と,
終わりの日に教会が
この世から救出されことと合わせて,
賛美します。
☆
(黙示15:3)
「彼らは,
神のしもべモーセの歌と小羊の歌とを
歌って言った。
『あなたのみわざは偉大であり,
驚くべきものです。
主よ。万物の支配者である神よ。
あなたの道は正しく,真実です。
もろもろの民の王よ。』」
黙示録の「小羊の歌」とは
次のようです。
(黙示5:12 口語訳)
「大声で叫んでいた,
『ほふられた小羊こそは,
力と,富と,知恵と,勢いと,
ほまれと,栄光と,
さんびとを受けるにふさわしい』」。
○
幕屋
(出エジプト25:8,9)
「彼らがわたしのために
聖所を造るなら,
わたしは彼らの中に住む。
幕屋の型と
幕屋のすべての用具の型とを,
わたしがあなたに示すのと
全く同じように
作らなければならない。」
神がモーセに
幕屋を造るように命じます。
幕屋とは,
神が人と出会う会見の天幕です。
幕屋は神が住む場所でした。
幕屋では礼拝し,
犠牲をささげ,
罪の処理をする場所です。
幕屋には,
神との契約である十戒が
治めてありました。
幕屋の器は,
天にあるものにかたどったものでした。
(ヘブル9:23)
「天にあるものにかたどったものは,
これらのものによって
きよめられる必要がありました。
しかし天にあるもの自体は,
これよりもさらにすぐれたいけにえで,
きよめられなければなりません。」
幕屋は,
キリストとキリストの贖罪を
現しています。
イエス・キリストが動物の犠牲であり,
大祭司なのです。
(ヘブル9:24)
「キリストは,本物の模型にすぎない,
手で造った聖所に
はいられたのではなく,
天そのものにはいられたのです。
そして,今,
私たちのために
神の御前に現われてくださるのです。」
(黙示21:1-4口語訳)
「わたしはまた,
新しい天と新しい地とを見た。
先の天と地とは消え去り,
海もなくなってしまった。
また,聖なる都,新しいエルサレムが,
夫のために着飾った花嫁のように
用意をととのえて,
神のもとを出て,
天から下って来るのを見た。
また,
御座から大きな声が叫ぶのを聞いた,
『見よ,神の幕屋が人と共にあり,
神が人と共に住み,
人は神の民となり,
神自ら人と共にいまして,
人の目から
涙を全くぬぐいとって下さる。
もはや,死もなく,悲しみも,
叫びも,痛みもない。
先のものが,
すでに過ぎ去ったからである』」。
○○
罪過のためのいけにえ
(レビ5:18,19)
「その人は,
羊の群れからあなたが評価した
傷のない雄羊一頭を取って,
罪過のためのいけにえとして
祭司のところに連れて来る。
祭司は,彼があやまって犯し,
しかも
自分では知らないでいた過失について,
彼のために贖いをする。
彼は赦される。
これは罪過のためのいけにえである。
彼は確かに主の前に罪に定められた。」
「罪過のためのいけにえ」は,
罪を犯したときのいけにえです。
動物のいけにえは,
キリストが成し遂げました。
そして,
キリストは大祭司でもあります。
(へブル2:17)
「そういうわけで,
神のことについて,
あわれみ深い,
忠実な大祭司となるため,
主はすべての点で兄弟たちと同じように
ならなければなりませんでした。
それは民の罪のために,
なだめがなされるためなのです。」
○○
バラㇺの預言
(民数記24:17-19)
「わたしには彼が見える。
しかし,今はいない。
彼を仰いでいる。
しかし,間近にではない。
ひとつの星がヤコブから進み出る。
ひとつの笏が
イスラエルから立ち上がり,
モアブのこめかみを打ち砕き,
シェトのすべての子らの頭の頂を砕く。
エドムはその継ぐべき地となり,
敵対するセイルは継ぐべき地となり,
イスラエルは力を示す。
ヤコブから支配する者が出て,
残ったものを町から絶やす。」
「ひとつの星」とは,
イエス・キリストです。
バラムはキリストの正確な
預言をしました。
しかし,残念なことにバラムは
自らの罪によって滅びます。
○○
主を愛することの戒め
(申命記6:4-6)
「聞きなさい。
イスラエル。
主は私たちの神。
主はただひとりである。
心を尽くし,
精神を尽くし,
力を尽くして,
あなたの神,
主を愛しなさい。
私がきょう,
あなたに命じるこれらのことばを,
あなたの心に刻みなさい。」
ユダヤ人の信仰告白です。
「シェマー」
(へブル義で「聞きなさい」)
と呼ばれます。
「ただひとり」(「唯一の神」)
をわたしたちが全人格をもって,
愛することを勧めています。
「あなたの心に刻みなさい」とは,
原文では
「あなたの心の上に
あるようにしなさい」
というものです。
○
イエス・キリスト,預言者
(申命記18:15口語訳)
「あなたの神,
主はあなたのうちから,
あなたの同胞のうちから,
わたしのようなひとりの預言者を
あなたのために起されるであろう。
あなたがたは
彼に聞き従わなければならない。」
「ひとりの預言者」は,
イエス・キリストのことです。
イエス・キリストご自身が
次のように言います。
(ヨハネ6:46口語訳)
「もし,
あなたがたがモーセを信じたならば,
わたしをも信じたであろう。
モーセは,
わたしについて書いたのである。」
2018.10.27