グチが多い人は嫌われる？

　桂歌丸さんの著書「座布団一枚！」の中に、面白い話が載っていた。
春風亭柳橋師匠が「俺は売れてるヤツとしか口をきかない」と、歌丸さんに語ったとのこと。

　なにしろ「売れてる人は冗談ひとつとっても面白い。ところが売れてない人の口の端にかかるのは、
グチにひがみに悪口に嘘。そんなヤツと口をきくと、自分まで人気がなくなる」と言ったそうだから
凄まじいのである。
　さすがの歌丸さんも、これにはビックリ仰天したそうである。

　だがこの話、芸の世界とは無縁の我々にも分かるような気がする。
一般社会にあっても、自分の思い通りにならないことや恵まれない事があるとしょっちゅうグチや
ひがみっぽいことを言う人がある。
　
　それを聞かされる当方は本当にウンザリであるが、その上「悪口に嘘」と来ればどうしようもあるまい。
これはもう柳橋師匠じゃなくとも、逃げ出したくなろうというもの！

　されば自分自身も、“グチにひがみに悪口に嘘”だけは他人に漏らさぬよう戒めなきゃならないのは
自明の理。

　歌丸さん、いい話をありがとうございました！！