「仮面の忍者赤影」について 魔風編⑪

「魔風」は実在しない忍者群である。
まあ、「飛騨」にも忍者はいませんが。

これまでの敵役「甲賀」・「根来」は実在。
仲間として行動した「伊賀」も実在の忍者である。

では、「魔風」のモデルとなったのは？

名前が似ているのは「風魔」である。
「風魔」忍者は歴史上実在する。
相模国（相州）の足柄山中を縄張りとしていた。

劇中の「魔風」の本拠も相州だし、これかな。

「風魔」は後北条氏に仕えていた。
「伊賀」とも「甲賀」とも戦った忍者集団である。

歴史的には秀吉の小田原征伐で後北条氏が滅亡。
風魔も盗賊に成り下がった。

江戸時代になって家康が取り締まりを強化。
５代目頭領・風魔小太郎が捕らえられ処刑される。
これによって「風魔」一族も歴史から消えた。

「伊賀」や「甲賀」ほど有名ではないのかもしれない。
（車田正美氏の「風魔の小次郎」は有名だが）
そういう意味では小規模忍群の「魔風」と通じるかも。

ただし「魔風」は主君に仕えるタイプではなかった。
そのところは「風魔」と違うんですけどね。