あしたはきっと特撮日和

かめ吉の特撮レビューです!
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第28話 「あけてくれ!」

2007-03-17 14:17:30 | ウルトラQ
脚本は「3年B組金八先生」の小山内美江子さん。

万城目と由利子に置いてけぼりを食った一平。
「ばかー!あほー!人殺しー!」
絶叫した一平が見上げた空を飛ぶロマンスカー。
一体何が起こっているのか!?

ロマンティックな由利子と万城目。
このまま二人の世界へでも行っちゃって下さい。
そんなラブラブの二人が発見した道路に倒れている男。
ひき逃げされたのかと思ったら単なる酔っぱらい。
とにかく一の谷博士の所へ連れて行くことに。

踏切待ちの万城目の車の中で男は急に叫んだ。
「・・・電車!電車ーっ!あけてくれ!降ろしてくれーっ!
 オレは降りるんだー!」
男は踏切の中へ。そして、電車の中へ・・・。
そこでも男は叫んでいた。

現れた車掌。キップを拝見。
無札乗車ですね。と案内される。
乗っていたのは謎の夫婦。天本英世さんです。
その列車は別の世界に行くためのジャンプ台という。
現実の世界から逃げ出したいと思う世界へ。
説明していたのはSF作家の友野賢治。
時間と空間を超え、過去を突き抜けつつあるという。

一の谷博士の所にはもう一人「あけてー!」と叫ぶ婦人。
友野賢治を追いかけることにした万城目と由利子。
友野宅を訪問するが本人は不在。
しかし、原稿は送られてきていた。
もう1年半も帰ってきてはいなかった。

その男・沢村に妻と娘が迎えに来た。
タクシーの車中で沢村は妻に責められる。
その様子を見た娘は父と母を責める。
沢村は車を止めて会社に行った。
実は車両消失事件が過去に起こっていた。
会社でも上司に罵倒される沢村。
その場で「お世話になりました」と去る沢村。

車で走る万城目と由利子。
ファンベルトが切れて万事休す。
後部座席に友野賢治の写真と原稿が!
「見ちゃいましょうよ!」
「どうぞどうぞ、構いませんよ。」
友野賢治の声がした。

そこに入っていた原稿。
それは友野賢治が非現実の逃避を夢見ていた。
果てしなく下降していったエレベーター。
そこは全く別の素晴らしい世界。
そこから友野賢治は原稿を書き郵送も電話も可能だった。

「連れてってくれ。俺も連れてってくれ。
 どこへでも連れてってくれーっ!」

沢村が見上げる空に空飛ぶロマンスカー。

皆さん。
もしあなたが理解ある異性や温かいご家庭がおありでしたら、
夜の電車はくれぐれも気をつけてお乗り下さい。


「俺も連れてってくれーっ!!」
沢村の悲痛な叫び声と共に「ウルトラQ」は幕を下ろします。

沢村役の柳谷寛氏はケムール人の時の宇田川刑事。
ラストで身体が消えていき「たすけてくれー」と絶叫。
帰ってきたウルトラマン42話では巡査。
「おおっ、ウルトラマンだ!バンザーイ!!」と絶叫
とぼけた雰囲気+キレ演技もできる名優です。

その後も円谷作品に多数出演。
「10-4・10-10」「ファイヤーマン」「ボーンフリー」
「ウルトラマン80」や「ウルトラマンダイナ」など。

さて、「Q」のレビュー完了!
次は何にしようかなあ~?

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6 コメント

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謎が 解けた (ブライキングボス)
2009-09-13 11:28:40
とっても よかったです
たびたびどうも。 (ウルトラファン)
2010-04-02 12:19:07
この回、怪獣が、出ないから本放送では、放送しなかったんですね。
ちがいます (かめ吉)
2010-04-02 14:49:44
「怪獣が出ないから」という理由だけではありません。
Unknown (琉球仮面)
2010-05-31 18:40:08
子供の頃に見た時は怖さを感じましたが、今思うと色々と考えてしまう話です。

現実の世界を離れて別の世界に行きたいという願望を題材にしたのはとてもいいですよね。
今でも通用します (かめ吉)
2010-06-22 08:47:25
既に現実の世界を離れてしまった人々もいますが(苦笑)

最終電車に乗るのは今でもなんか変な感じがします。
Unknown (礼二)
2010-06-23 10:42:05
友野の原稿を読む万城目と由利子に注目してみましょう^^セスナ機のドアに寄りかかってますね。
中では一平が作業してるのですが、万城目のせいでドアが開けられず・・・「開けてくれー」と思わず叫ぶシーンが脚本にあり、実際に撮影されてたとか。
残念ながらカットされてますが、実際のシーンに何となく雰囲気は感じます。

柳谷寛さんは「快傑ズバット」の第2話にもゲスト出演されてます。「ウルトラQ」のような重厚な特撮番組に出演してた人が、東映のヒーローアクション番組に出ると違和感があります。小林昭二さんもそうですが。

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