第４８話 「ベロクロンの復讐」

ミサイル超獣　ベロクロン二世　登場

宇宙パトロール中の北斗が見た悪夢。

「復讐しろベロクロン！エースを地獄に引きずり込め！」

聞き覚えのあるこのセリフ。
「ウルトラマンメビウス」第４３話「脅威のメビウスキラー」
「復讐しろエースキラー！メビウスを地獄に引きずり込め」
ヤプールの化身がそう言ってましたな。
この４８話からきたセリフです。

ベロクロンのミサイル攻撃を顔面に喰らうエース。
このとき、エースは左の頬をおさえています。

夢から覚めた北斗は同乗する山中に夢を話す。
北斗にとって生涯忘れられない超獣ベロクロン。

「ベロクロンが復讐に来たんです。」

左頬をおさえる北斗。どうやら虫歯のようだ。
薬で痛みを抑えるが隊長の配慮で治療することに。
「Ｑ歯科医院」を見つけ治療をする北斗。
真っ白い治療室にぽつんと置かれた治療椅子。
現れた女医は北斗の奥歯にカプセルをはめ込む。

北斗が礼を言って帰ったあと、一瞬の能面姿。

「いいえ、どういたしました。」赤く染まる顔。

女医を演じたのは高毬子さんです。お美しい方ですね。
「マイティジャック」では敵組織「Ｑ」の女幹部役。
今回の「Ｑ歯科医院」のネーミングにニヤリとした方もいるのでは?

カプセルを埋め込まれた北斗はベロクロンの幻影を見る。

北斗はタックガンを乱射。
しかし、誰にも超獣は見えていない。
まわりが悲鳴を上げているのは北斗が銃を乱射しているからだ。
周りを機動隊に取り囲まれ絶叫する北斗。

「あのミサイル超獣が見えないのか!!!!!」

見えてません、残念ながら。
やはり北斗にしか見えていない幻影なのだ。
精神鑑定の結果は全くの正常。
「Ｑ歯科医院」の調査を命じる竜隊長。
Ｂ地区には「Ｑ」という歯科医院は存在しなかった。

Ｂ地区にベロクロンが出現した。
今度は幻覚ではない。しかし、北斗は幻覚だと思い込んでいる。
ＴＡＣでは以前の戦いから対策を立てて出撃。

悠然とベロクロンに向かって歩いていく北斗。
「さあ撃て。オレはここにいるぞ。」
ベロクロンのミサイルで吹き飛ぶ北斗。
その衝撃で奥歯に仕込まれた幻覚カプセルが外れた。
迫り来るベロクロン。火炎攻撃に包まれる北斗。

そのままウルトラマンエースに変身。
格闘を続ける両者。ここでなぜか相撲の仕切り・・・orz

続いてバレーボールのようなラリー。

この辺の演出は首を傾げるばかり。
こんなことしてもなんにもならん。
むしろ作品を貶めることにしかなっていない。
このエピソードは名作になる要素をもっていた。
しかし、こんな手法では折角の脚本も台無しである。
まことに残念としか言いようがない。

ベロクロンの口からベロクロ液が吐き出されエースピンチ。
エースはベロクロンの二本の角をもぎ取る。

それを胃袋めがけて突き刺す。

ベロクロンは爆発を起こして倒れた。

エースはベロクロンを宇宙へ運んでいった。

北斗は「Ｑ歯科医院」を再び訪ねた。
そこには確かに歯科医院があり、あの女医が待っていた。
「また痛みますんで？」

「肝心なところで外れちまったんですよ。おかげで命拾いしましたがね。」
「それで？」

「今日はあなたの正体をはっきりと見届けたいと思ってね。」
「あたしの正体？」

「ベロクロンそっくりの超獣を操ってオレの命を狙うからには
　ヤプールの生き残りに違いない。」
タックガンを放つ北斗。
能面が真っ二つに割れ鬼のような女の顔。
「これで勝負が付いたと思ったら大間違いだよ、北斗星司。」

「いい加減に復讐などやめたらどうだ。勝ち負けはとっくに付いてる。」
「そうだ！お前は勝った！
　勝った者は生き残り、負けたものは地獄へ堕ちる。
　しかし、これだけは覚えておくがいい。
　勝った者は常に負けた者達の恨みと怨念を背負って生き続けているのだ。
　それが戦って生き残っていく者の定めだ！」

バク転しながら近づいてくる女。
北斗の放ったタックガンで女は絶命した。
本部に連絡する北斗。女はカッと目を見開いたまま横たわっている。
連絡中に目の前でシャボンに包まれ消えていく女。
北斗はＱ歯科医院の存在と消滅を告げるのだった。