SHURE、SM-58。
通称『ごっぱ、ごっぱー』。
主にボーカルに使われるダイナミックマイクだね。
どのライブハウスやスタジオでも見かける世界のスタンダード。
姿麗人の声のマイクは、ずっとSM-58だね。
だけど、SM-58にも何種類かあるんだよね。
今でよく見るのは2種類。
ロゴをよーく見ると違いがわかる。
現行品のSM-58は、数年前のSM-58と比べると『SHURE』の文字が若干細い。
音質もすこーし違う気がする。
これはあくまでも予想の範囲なんだけど、生産地がアジア圏(たぶん中国とか韓国とか)になったからだと思う。
その分、値段もぐっと落ちた。
その前の文字が太いSM-58は確か、メキシコ製。
姿麗人の10年前後前からあるSM-58は文字が太い。
最近姿麗人で買ったSM-58は、文字が細い。
仕様も変わらないし、見た目や作り方に変化はないはず。
だから通常使用による、音質劣化も考えられる。
ただ、文字が太いSM-58の方が音が良い気がするんだよね。
某ショップで8000円切るようになった現行品のSM-58(文字が細い方)の方が良く言えばスッキリしている気がするし、悪く言えば若干音が細い。
通常使用には問題がない範囲だけどね。
ただ、僕が私物として持っているのはUSA製。
1970年代(長くて80年代)まではアメリカでも作られていたみたい。
これは現行品と仕様が違う。
写真で見て分かる人には分かるけど、ロゴも違う。
現行品はコストパフォーマンスに優れ、流通の多いフェライト磁石に対し、アメリカ製のSM-58はアルニコ磁石を使っている。
アルニコ磁石は20世紀半ばまでは主流の磁石だったらしいんだけど、近年の
SM-58の磁石は安価で作られるフェライト磁石に変わったんだよね。
一般的にアルニコ磁石を使ったSM-58の方が、本来の音だなんて言われてる。
確かに現行品と比べるとガッツがある。
日本で初めてSM-58(アメリカ製)が販売された頃の定価は70000円以上!
買値でも45000円したって言うから驚き。
それが今じゃ生産性や流通が上がったとは言え、8000円で手に入るんだから凄い時代だよね。
そんなアメリカ製のSM-58を手に入れる機会があったから、僕の自慢の機材に加わった訳です。
今後、手に入りにくくなるコレクティブな一品。
ただ一つ言えるのは、マイクには通常使用においての
劣化による個体差があるから、同じ時代の同じマイクであっても一本一本音が違う場合がある。
だから、僕のSM-58も本来の音かどうか判断しかねるよね。
そう何本も揃えてチェック出来ないしね 笑
現在、世の中にはSM-58に負けないダイナミックマイクがたくさんある。
同じSHUREならベータシリーズなんかいいね。
コンデンサーマイクだして良いならベータ87もいいね。
テクニカやオーディックスのOMシリーズ、ゼンハイザーのエボリューションシリーズやAKGなんかも良いマイクが揃ってるよね。
最近のライブハウス事情として、持ち込みマイクが増えたのも事実。
ただ、そのライブハウスで使用しているマイクでチューニングしているので、場合によっては適さない事もあるのが事実。
僕も何本かマイクを持っているけど、自分がいざライブする時はほとんど持ち込まない。
そもそもコーラスだし、PAさんに任せちゃった方が手っ取り早いしね。
マイクの良し悪しより、歌声の方が圧倒的に重要。
イケてる声は、どんなマイクでもバッチリ出るからね。
とは言え、マイクが面白いのは事実。
機会があれば、色々なマイクを試すのも面白い。
よろしく!