シティーハンター最終回「ウェティング・ベル!の巻」と「FOREVER,CITY HUNTER!!の巻」の原稿の加筆修正をレポートします。
この度、シティーハンター30周年の吉祥寺パルコのコラボ企画で、北条司先生の最終話の生原稿が展示されました。
最終回の原画を見て、週刊ジャンプの原稿からジャンプコミックスを発売する際にかなりの切り張り、修正など加筆訂正をしていることが分かりました。
加筆修正していることは有名でしたが、実際の原稿をみると本当に原稿自体が切り貼りされて裏からテープで接着されているものもありました。
生原稿自体は綺麗で、スクリーントーンを貼っているかんじ、青い色鉛筆で下書きしているかんじ、ホワイトで修正しているところ、髪の毛の艶をホワイトでかいているところなどなど、
絵の素人としては勉強になるところもあり、何度見ても見飽きないほどです。ちなみに青鉛筆は印刷に写らないそうです。
それからどのように加筆修正しているのかを見比べたく、1991年当時の週刊ジャンプを1冊ずつ入手しました。
一度、1991年1年分の週刊ジャンプをオークションで発見したのですが、安価だったのと落札の締め切り時間を逃してしまったために、他の方に競り落とされてしまい、泣く泣く1冊ずつ地道に探していきました。
どの号からが最終話か分からず、5冊探し当てましたが、最後の「ウェティング・ベル!の巻」と「FOREVER,CITY HUNTER!!の巻」は最後の4冊でした。
ちなみに週刊ジャンプ1991年47~50号のうち48号についての加筆修正はありませんでした。
では、加筆修正をレポートしていきます。
以下のページ数はジャンプコミックス(以下JC)35巻のものを載せていきます。
---------------------------------
「ウェティング・ベル!の巻」
[週刊少年ジャンプ1991年47号]
加筆・・・149p 最後のコマ(ブーケ)~ 153p 4コマ目・・・ブーケの花言葉のくだり
----------------------------------
「FOREVER,CITY HUNTER!!の巻」
[週刊少年ジャンプ1991年49号]
加筆・・・179p全部・・・奥多摩の道をを冴羽さんが運転している様子
加筆・・・182p1コマ目~3コマ目・・・クロイツと香の会話
修正・・・182p4コマ目・・・セリフの修正
(元:週刊ジャンプ)クロイツ「これで我軍に負けはない!!私の勝利は確実なものとなった!!」「もっともシティーハンター一人で私の親衛隊を打ち負かせるとは思えんがね・・・ククク」
(現:JP) クロイツ「よかろうゆっくり話してやろう だが話が終わるまでにー」「君のパートナーの命がもつといいがね!!」
加筆・・・183p6コマ目(最後のコマ)・・・ファルコンのサングラスドアップ
加筆・・・184p3コマ目、5コマ目(計2コマ)・・・クロイツ兵の様子
加筆・・・186p1コマ目~7コマ目・・・ミックと冴子さんの会話
加筆・・・187p3コマ目~4コマ目・・・ファルコンが走っている様子
加筆・・・189p2コマ目~3コマ目・・・クロイツ兵の様子
加筆・・・191p2コマ目、3コマ目、5コマ目(計3コマ)・・・(2,5コマ目)クロイツ兵の様子、(3コマ目)冴羽さんが走っている様子
加筆・・・192p全部・・・冴羽さんが走っている様子
加筆・・・193p全部・・・クロイツと香の会話
加筆・・・200p7コマ目(最後のコマ)・・・クロイツ「さらばだ」「シティーハンター!!」
加筆・・・201p全部・・・クロイツと冴羽さんが対峙している大きな絵(コマ割無し)
加筆・・・202p2コマ目・・・冴羽さんの口元アップ
加筆・・・203p1コマ目~2コマ目・・・(1コマ目)香が冴羽さんをみて(2コマ目)冴羽さん「そいつを今見せてやるよ!!」
加筆・・・206p・207p全部・・・冴羽さんがクロイツにロケット弾を発射させる場面。迫力の見開きの絵になっています。
[週刊少年ジャンプ1991年50号]最終回
加筆・・・214p・215p全部・・・香と冴羽さんが向かい合っている場面。これも見開きの絵。
修正・・・217p1コマ目・・・セリフの修正、絵の修正
(元:週刊ジャンプ)冴羽さんが目をつぶって「死なせやしないよ・・・」
(現:JC) 冴羽さんの目は開いていて、セリフなし。フッと微笑んでいる感じ。
加筆修正・・・217p2コマ目・・・一コマ前のセリフがこのコマにきています。冴羽さんが香を引き寄せて「死なせやしないよ・・・」
週刊ジャンプ(元原稿) → ジャンプコミックス217p(修正後) やっぱり週刊誌は印刷が荒いですね(^_^;)
加筆・・・217p3コマ目~220pまで全部・・・217p3コマ目 香と冴羽さんが抱き合う様子(俯瞰で)、218pファルコンが歩いている様子、219p美樹さんの手術がうまくいった様子。
修正・・・221p1、6コマ目・・・1コマ目は元は2コマ目になっているが、加筆された関係で1コマ目にずれて、それに伴い左側の6コマ目にかぶっていたコマがなくなり、「ガァ・・・ン」という効果音も大きく書き直されています。生原稿にも修正された跡がありました。よく見ると左上の木の上部が途中で切れていますが、修正後は上までしっかり描かれていますね。上の絵と下の絵と見比べてみてください。
ジャンプコミックス221p
補足(生原稿)このページでクロイツが「く くそぉ シティーハンター め」「し・・・死ィ・・・ねっ!!」という心の中のセリフは絵の上に重ねて白抜き文字ですが、生原稿を見ると、トレーシングペーパーが原稿の上に重ねてあって、その上からセリフが入る部位にセリフが書き込まれていて「ネーム スミベタフチ付きで白ヌキ文字」という指示がされていました。
補足・・・北条司先生の枠は鳥山明先生ほどではないが読みやすいように枠の間隔が縦枠は細く、横枠は広く線が引かれています。要するに枠の幅は統一されています。
基本的にこのルールは枠無しの絵の場合でも崩されることはありません。例;JC35巻63p。
ただし、このページの2コマ目だった絵を加筆修正で1コマ目の右側にそのままズラしたことにより1コマ目の左の縦枠の広さがここだけ広くなっています。
補足(生原稿)・・・223p・・・原稿の上にトレーシングペーパーが貼ってあり、221p同様「ホトトギス・・・・・・」と書いてありその横に「白フチ付」と指示されていました。
この「ホトトギス・・・・・・」ですが、週刊ジャンプの連載時にはありません。
左が週間少年ジャンプ(加筆前) → 右がJC223p(加筆後)
加筆・・・226p・227p全部・・・新宿の空と超高層街の風景。見開き。
加筆・・・228p1~5コマ目(最後のコマ以外)・・・新宿の街の風景
修正・・・229p1コマ目・・・週刊ジャンプでは二分割されて空とマイシティの建物と2コマに分割されているのが繋げられて1コマになっていました。これも生原稿で修正された跡がありました。接続された部分はきれいにスクリーントーンも追加されていました。また週刊ジャンプでは右ページですが、ジャンプコミックス(修正後)は左ページになっています。
週刊ジャンプ(元原稿) → ジャンプコミックス229p(修正後)
修正・・・前頁228pの6コマ目(最後のコマ)がもともとはこの場所(JCの229p1コマ目の後ろ)にありましたが、(前頁228pの6コマ目に)移動しています。・・・人々の足、雑踏の様子。
加筆・・・229p2~4コマ目・・・新宿駅の様子
加筆・・・231p1、3、4、6、7、8・・・ミックとかずえの様子。
加筆・・・232p1、2コマ目・・・ミックとかずえの様子。この辺の生原稿はかなり切り貼りされているのがわかりました。原稿自体もカットされていてテープで接続されていました。
修正・・・234p5コマ目・・・反転されています。ファルコンが香に結婚指輪を見られてあわてて隠すというシーンですが、週刊ジャンプでは右手を隠すようなそぶりになっているので、反転させて左手を隠すような絵に修正されています。生原稿でも、上から絵が張り付けてあって、元々の絵が透けて見えたので修正されているのが分かりました。
週刊ジャンプ(修正前)→ ジャンプコミックス234p(修正後)
→
補足(生原稿)・・・236p・・・この見開きの絵には左下に羅列してある名前は書いておらず、絵のみでした。しかし、展示してある原稿の後ろにトレーシングペーパーが2枚ほどありました。恐らく221p同様にそのトレーシングペーパーには「specail thanks to」の名前がが書かれているのだと思いました。
以上。
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その他、コマ割がずれることから、コマの大きさが若干縦に長くなったり、横に長くなったりしているのですが、そんななんでもない絵でも細かく修正されていました。
その辺をうまく皆さんにお伝えできなことが残念です。
また、本当は画像をもっと載せて分かりやすくしたかったのですが、あまり勝手に漫画の絵を載せてしまうと問題もあると思い、修正部分の解りずらいところを少しだけ抜粋して掲載してみました。
加筆の方法ですが、加筆した原稿に既存の原稿をコマの黒い枠線ギリギリでカッターでカットし、貼り付けるという原始的や方法をとっていました。
また、吹き出しのセリフはワープロで打った文字を原稿に直に貼り付けてありました。(上記の221p、223p、でも説明した通り、白ヌキ文字については違いますが)
同時に展示されているエンジェルハートの香がエゴノキの下に現れるシーンでは手書きのままなので、最近では恐らくコンピューター処理で吹き出しのセリフが入れられるようになったものかと思われます。
また、生原稿の展示は237pまででした。
加筆している関係で、もともと右のページだったものが、左へと左右逆になっているページもありました。
でも、そのうちに、辻褄が合うように元に戻っているのですからすごいですよね。
手塚治虫先生が単行本にするときやその作品に納得できないときに、原稿をはさみでコマごとに切って順番を入れ替えて作り直す、といったエピソードがありましたが(ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~)、北条先生はたった1か月前に連載終了を言い渡されて、連載ページ数が限られるなか、うまくまとめていったのだと改めてすごさを実感しました。
シティーハンターのエンディングは何度見ても、本当に感動的ですよね。
素敵な絵にコマ割り、セリフ、そして魅力ある登場人物、何も言えません。もちろん、シティーハンターの他のエピソードも全部好きですが)^o^(
北条先生、本当にありがとうございます。
今後もエンジェルハートには冴羽さんがいます。
エンジェルハートは恐らくもっともっと年をとった時に、よさが分かってくるのではないかと思っています。
香が死んでしまったときはさすがにショックでしたが、冴羽さんが未だにエンジェルハートの中で活躍してくれていることがなによりです。
今回エンジェルハートがドラマ化する流れから、シティーハンター30周年も盛大に盛り上がっており、そういった意味でもどんどんいろんなことが起こればいいなーと思っています。
どんな形でもシティーハンターが盛り上がってくれれば嬉しいです。
FOREVER,CITY HUNTER!!
この度、シティーハンター30周年の吉祥寺パルコのコラボ企画で、北条司先生の最終話の生原稿が展示されました。
最終回の原画を見て、週刊ジャンプの原稿からジャンプコミックスを発売する際にかなりの切り張り、修正など加筆訂正をしていることが分かりました。
加筆修正していることは有名でしたが、実際の原稿をみると本当に原稿自体が切り貼りされて裏からテープで接着されているものもありました。
生原稿自体は綺麗で、スクリーントーンを貼っているかんじ、青い色鉛筆で下書きしているかんじ、ホワイトで修正しているところ、髪の毛の艶をホワイトでかいているところなどなど、
絵の素人としては勉強になるところもあり、何度見ても見飽きないほどです。ちなみに青鉛筆は印刷に写らないそうです。
それからどのように加筆修正しているのかを見比べたく、1991年当時の週刊ジャンプを1冊ずつ入手しました。
一度、1991年1年分の週刊ジャンプをオークションで発見したのですが、安価だったのと落札の締め切り時間を逃してしまったために、他の方に競り落とされてしまい、泣く泣く1冊ずつ地道に探していきました。
どの号からが最終話か分からず、5冊探し当てましたが、最後の「ウェティング・ベル!の巻」と「FOREVER,CITY HUNTER!!の巻」は最後の4冊でした。
ちなみに週刊ジャンプ1991年47~50号のうち48号についての加筆修正はありませんでした。
では、加筆修正をレポートしていきます。
以下のページ数はジャンプコミックス(以下JC)35巻のものを載せていきます。
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「ウェティング・ベル!の巻」
[週刊少年ジャンプ1991年47号]
加筆・・・149p 最後のコマ(ブーケ)~ 153p 4コマ目・・・ブーケの花言葉のくだり
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「FOREVER,CITY HUNTER!!の巻」
[週刊少年ジャンプ1991年49号]
加筆・・・179p全部・・・奥多摩の道をを冴羽さんが運転している様子
加筆・・・182p1コマ目~3コマ目・・・クロイツと香の会話
修正・・・182p4コマ目・・・セリフの修正
(元:週刊ジャンプ)クロイツ「これで我軍に負けはない!!私の勝利は確実なものとなった!!」「もっともシティーハンター一人で私の親衛隊を打ち負かせるとは思えんがね・・・ククク」
(現:JP) クロイツ「よかろうゆっくり話してやろう だが話が終わるまでにー」「君のパートナーの命がもつといいがね!!」
加筆・・・183p6コマ目(最後のコマ)・・・ファルコンのサングラスドアップ
加筆・・・184p3コマ目、5コマ目(計2コマ)・・・クロイツ兵の様子
加筆・・・186p1コマ目~7コマ目・・・ミックと冴子さんの会話
加筆・・・187p3コマ目~4コマ目・・・ファルコンが走っている様子
加筆・・・189p2コマ目~3コマ目・・・クロイツ兵の様子
加筆・・・191p2コマ目、3コマ目、5コマ目(計3コマ)・・・(2,5コマ目)クロイツ兵の様子、(3コマ目)冴羽さんが走っている様子
加筆・・・192p全部・・・冴羽さんが走っている様子
加筆・・・193p全部・・・クロイツと香の会話
加筆・・・200p7コマ目(最後のコマ)・・・クロイツ「さらばだ」「シティーハンター!!」
加筆・・・201p全部・・・クロイツと冴羽さんが対峙している大きな絵(コマ割無し)
加筆・・・202p2コマ目・・・冴羽さんの口元アップ
加筆・・・203p1コマ目~2コマ目・・・(1コマ目)香が冴羽さんをみて(2コマ目)冴羽さん「そいつを今見せてやるよ!!」
加筆・・・206p・207p全部・・・冴羽さんがクロイツにロケット弾を発射させる場面。迫力の見開きの絵になっています。
[週刊少年ジャンプ1991年50号]最終回
加筆・・・214p・215p全部・・・香と冴羽さんが向かい合っている場面。これも見開きの絵。
修正・・・217p1コマ目・・・セリフの修正、絵の修正
(元:週刊ジャンプ)冴羽さんが目をつぶって「死なせやしないよ・・・」
(現:JC) 冴羽さんの目は開いていて、セリフなし。フッと微笑んでいる感じ。
加筆修正・・・217p2コマ目・・・一コマ前のセリフがこのコマにきています。冴羽さんが香を引き寄せて「死なせやしないよ・・・」
週刊ジャンプ(元原稿) → ジャンプコミックス217p(修正後) やっぱり週刊誌は印刷が荒いですね(^_^;)
加筆・・・217p3コマ目~220pまで全部・・・217p3コマ目 香と冴羽さんが抱き合う様子(俯瞰で)、218pファルコンが歩いている様子、219p美樹さんの手術がうまくいった様子。
修正・・・221p1、6コマ目・・・1コマ目は元は2コマ目になっているが、加筆された関係で1コマ目にずれて、それに伴い左側の6コマ目にかぶっていたコマがなくなり、「ガァ・・・ン」という効果音も大きく書き直されています。生原稿にも修正された跡がありました。よく見ると左上の木の上部が途中で切れていますが、修正後は上までしっかり描かれていますね。上の絵と下の絵と見比べてみてください。
ジャンプコミックス221p
補足(生原稿)このページでクロイツが「く くそぉ シティーハンター め」「し・・・死ィ・・・ねっ!!」という心の中のセリフは絵の上に重ねて白抜き文字ですが、生原稿を見ると、トレーシングペーパーが原稿の上に重ねてあって、その上からセリフが入る部位にセリフが書き込まれていて「ネーム スミベタフチ付きで白ヌキ文字」という指示がされていました。
補足・・・北条司先生の枠は鳥山明先生ほどではないが読みやすいように枠の間隔が縦枠は細く、横枠は広く線が引かれています。要するに枠の幅は統一されています。
基本的にこのルールは枠無しの絵の場合でも崩されることはありません。例;JC35巻63p。
ただし、このページの2コマ目だった絵を加筆修正で1コマ目の右側にそのままズラしたことにより1コマ目の左の縦枠の広さがここだけ広くなっています。
補足(生原稿)・・・223p・・・原稿の上にトレーシングペーパーが貼ってあり、221p同様「ホトトギス・・・・・・」と書いてありその横に「白フチ付」と指示されていました。
この「ホトトギス・・・・・・」ですが、週刊ジャンプの連載時にはありません。
左が週間少年ジャンプ(加筆前) → 右がJC223p(加筆後)
加筆・・・226p・227p全部・・・新宿の空と超高層街の風景。見開き。
加筆・・・228p1~5コマ目(最後のコマ以外)・・・新宿の街の風景
修正・・・229p1コマ目・・・週刊ジャンプでは二分割されて空とマイシティの建物と2コマに分割されているのが繋げられて1コマになっていました。これも生原稿で修正された跡がありました。接続された部分はきれいにスクリーントーンも追加されていました。また週刊ジャンプでは右ページですが、ジャンプコミックス(修正後)は左ページになっています。
週刊ジャンプ(元原稿) → ジャンプコミックス229p(修正後)
修正・・・前頁228pの6コマ目(最後のコマ)がもともとはこの場所(JCの229p1コマ目の後ろ)にありましたが、(前頁228pの6コマ目に)移動しています。・・・人々の足、雑踏の様子。
加筆・・・229p2~4コマ目・・・新宿駅の様子
加筆・・・231p1、3、4、6、7、8・・・ミックとかずえの様子。
加筆・・・232p1、2コマ目・・・ミックとかずえの様子。この辺の生原稿はかなり切り貼りされているのがわかりました。原稿自体もカットされていてテープで接続されていました。
修正・・・234p5コマ目・・・反転されています。ファルコンが香に結婚指輪を見られてあわてて隠すというシーンですが、週刊ジャンプでは右手を隠すようなそぶりになっているので、反転させて左手を隠すような絵に修正されています。生原稿でも、上から絵が張り付けてあって、元々の絵が透けて見えたので修正されているのが分かりました。
週刊ジャンプ(修正前)→ ジャンプコミックス234p(修正後)
→
補足(生原稿)・・・236p・・・この見開きの絵には左下に羅列してある名前は書いておらず、絵のみでした。しかし、展示してある原稿の後ろにトレーシングペーパーが2枚ほどありました。恐らく221p同様にそのトレーシングペーパーには「specail thanks to」の名前がが書かれているのだと思いました。
以上。
---------------------------
その他、コマ割がずれることから、コマの大きさが若干縦に長くなったり、横に長くなったりしているのですが、そんななんでもない絵でも細かく修正されていました。
その辺をうまく皆さんにお伝えできなことが残念です。
また、本当は画像をもっと載せて分かりやすくしたかったのですが、あまり勝手に漫画の絵を載せてしまうと問題もあると思い、修正部分の解りずらいところを少しだけ抜粋して掲載してみました。
加筆の方法ですが、加筆した原稿に既存の原稿をコマの黒い枠線ギリギリでカッターでカットし、貼り付けるという原始的や方法をとっていました。
また、吹き出しのセリフはワープロで打った文字を原稿に直に貼り付けてありました。(上記の221p、223p、でも説明した通り、白ヌキ文字については違いますが)
同時に展示されているエンジェルハートの香がエゴノキの下に現れるシーンでは手書きのままなので、最近では恐らくコンピューター処理で吹き出しのセリフが入れられるようになったものかと思われます。
また、生原稿の展示は237pまででした。
加筆している関係で、もともと右のページだったものが、左へと左右逆になっているページもありました。
でも、そのうちに、辻褄が合うように元に戻っているのですからすごいですよね。
手塚治虫先生が単行本にするときやその作品に納得できないときに、原稿をはさみでコマごとに切って順番を入れ替えて作り直す、といったエピソードがありましたが(ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~)、北条先生はたった1か月前に連載終了を言い渡されて、連載ページ数が限られるなか、うまくまとめていったのだと改めてすごさを実感しました。
シティーハンターのエンディングは何度見ても、本当に感動的ですよね。
素敵な絵にコマ割り、セリフ、そして魅力ある登場人物、何も言えません。もちろん、シティーハンターの他のエピソードも全部好きですが)^o^(
北条先生、本当にありがとうございます。
今後もエンジェルハートには冴羽さんがいます。
エンジェルハートは恐らくもっともっと年をとった時に、よさが分かってくるのではないかと思っています。
香が死んでしまったときはさすがにショックでしたが、冴羽さんが未だにエンジェルハートの中で活躍してくれていることがなによりです。
今回エンジェルハートがドラマ化する流れから、シティーハンター30周年も盛大に盛り上がっており、そういった意味でもどんどんいろんなことが起こればいいなーと思っています。
どんな形でもシティーハンターが盛り上がってくれれば嬉しいです。
FOREVER,CITY HUNTER!!
北条先生の当時のご苦労が滲み出てくる原稿でしたよね。
色々思い出せなかった所がすっきりしました。
加筆修正箇所を羅列しているだけですが、ジャンプコミックス片手に読んで頂ければ嬉しいです(*^_^*)
熱意もすごいですね☆
ぜひ、紙媒体のレポートにまとめてみてほしいです!!
比較レポートありがとうございます。
どう加筆されてるのか気になっていました。
本を引っ張り出してきて見比べてみました。
シティーハンターは、突然の終了で、最終回はこれで素敵ですが、その後の進展した二人が少しだけ見てみたかった。頭でしょっちゅう妄想してるけど、そうじゃなくて、北条先生の公式なのが見たかったなあ~。
昔は、ずっとりょうと香は二人で生きてくのかと想像していましたが、私も大人になり、二人には子どもがいる、というのも想像できるようになりました。北条先生もそうおしゃってるし。今も新宿に二人はいるんだと思えるようになりました。
今になってエンジェルハートとシティーハンターをやっと切り離せた感じです。やはり「続編」と扱ってしまってたので。
私も獠と香は今でも新宿のどこかで楽しくやっているのだと勝手に妄想しております。
そう考えただけで自分まで幸せな気分になります(o^^o)
ブログを読んでいただき、コメントもありがとうございました(*^o^*)