3月も中旬になり、新潟平野にも春を感じさせる風が吹いている。春の高速道路の樹木は確実に芽が膨らみつつある。ただ、最も芽吹きが遅い「ネムノキ」は全く春の風にも動じない。早春の植物といえばやはり山野草のスプリングエフェメラの仲間だろう。ユキワリソウ、カタクリ、イチリンソウ(二リンソウやアズマイチゲなどは少し遅い)など、これからが本番だ。フクジュソウやオウレン、コシノカンアオイなどは盛りを過ぎつつある。樹木では、昨年12月頃から咲いているツバキの仲間とオクチョウジザクラ、マンサク、ナニワズの開花だ。木々の花の中で目立たないが、ハンノキのように2~3月に開花するものもある。
写真説明 ①3月の高速道路脇の側道、②側道からの蒲原平野(遠くの越後山脈はまだ雪を抱く)、③フクジュソウとフユイチゴ(3月に開花のフクジュソウ、12月から熟し3月まで雪の下で実があった)、④ヤブツバキ(ほとんどがヤブツバキであるが、一部国上山にヤブとユキの中間であるユキバタツバキが見られる)、⑤ナニワズ(山では早いもので2月から開花が見られる)、⑥ハンノキ雄花(山や農道などで、葉が芽吹く前に2月頃から開花する)。