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自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年8月2

2021-08-19 21:30:01 | 日記

 お盆休みの8月中旬、蒲原平野は穏やかな時間が流れていると言いたいが、実はそうではない。新潟県のコロナウイルス感染者がここ数日100人超え、西蒲区も毎日一人は出ており、腰が落ち着かない日々が続いている。弥彦・角田山系と蒲原平野はいつものように姿気高く、大地はどっしりと動きない。ただ、熱中症警戒アラートが頻発していた上旬に比べ、12日ころから天気が不安定になり、気温が低く雨模様の日々が続き、人としては過ごしやすいがイネにはあまり歓迎できない状態が10日以上も続いている。さて、外出が少なくなった私は、この16日に定期検診のために海岸道路で新潟へ行ったので、その時に見た蒲原の様子を紹介したい。

7月下旬に開花受精したイネは、穂がたわわになり「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の状態になりつつある。早いもので今月下旬から、遅くとも9月下旬にはすべて収穫を終えるであろう。ただ、12日ころからの降雨続きの涼しい気候が収穫量に影響するのではないかと少し心配でもある。

平野部から海岸に向かう途中の砂丘地帯では、秋の野菜などが元気に生育している。上のタバコは昔は沢山栽培されていたが、近年その量は少なくなっている。タバコの収穫は終わりに近いが、下のゴボウや大根・ネギなど砂丘地帯に向いている野菜類はこれからが盛りだ。

砂丘地帯も平野部と同じく、休耕地が目立つが画像下にあるように牛などの放牧飼育が見られる。

砂丘地の休耕地では、雑草が生い茂っているがその中で、画像上にあるアレチマツヨイグサが開花の盛りだ。画像下はアレチマツヨイグサを食草としているコガネムシの一種がたくさん見られた。この雑草は、時として月見草とも言われるが、夜に月を見るかのごとく花がポンと開くのである。

日本海は穏やかであった。写真上では佐渡がよく見えた。日本海と平野部の田んぼは、西蒲原に住む私達の誇りだと思っている。


蒲原平野の自然 2021年8月

2021-08-08 13:40:23 | 日記

紆余曲折があったオリンピックも今日8日で閉会する。コロナウイルス感染拡大の中ではあったが、私としては楽しむことができた大会であった。8月の蒲原平野は熱中症警戒アラートの中で、猛暑日が続いている。新潟県も80名超えの感染者が出ており、過去最高を更新している。西蒲原もつい最近は2名の感染者を出しており、私の外出の回数も大幅に減少している。いつになったら以前のような生活に戻れるのか大いに不安だが、淡々と過ごしていきたい。きっといい方向に向かって世の中が動いていくと信じたい。弥彦・角田の山々と蒲原平野は、姿気高く動きないからだ。

巻バイパスから越後山脈方面を見ると、遠く粟ヶ岳がどっしりと構えて平野部を見下ろしている。田んぼは少し黄緑に変わっており、あと一ヶ月で稲の収穫が盛りとなる。今回は過去に撮ったものを含めて夕焼けを中心とした画像を紹介したい。

 

弥彦角田山系の夕焼けと巻町の街灯り

平野部から南の空を見ると入道雲と月がきれいだ。

これは夏の画像ではないが、角田山を背景とした佐潟の風景だ。鳥たちもひっそりと静かに佇んでいる。

間瀬の港から能登半島方面の夕焼けがきれいだった。赤というよりは金色に近い空と海だった。

これは何だ。できの悪い画像で申し訳ないが、弥彦山の上に稲光が盛んに発生していた。一瞬の時間なので、スマホの画像ではこれくらいが精一杯だが、肉眼では空が赤くなるほどの閃光が走っていた。豊作を予見する稲光だと信じたい。

 


蒲原平野の自然 2021年7月その2

2021-07-24 16:22:06 | 日記

梅雨明けから蒲原平野は快晴と蒸し暑い日々が続いている。新潟はコロナウイルス感染者が増加傾向にあり、西蒲もポツリポツリと出ている。私は2回目のワクチン接種が終わってはいるが、相変わらずの外出は控えめにしている。コロナウイルス感染の中Olympicが始まった。始まった以上は国民全員でこの祭典を応援していかなければならない。学校では生徒会でも決まったことは皆で協力するよう指導しますが、社会でもそれを実践することが大人の責任だとつくづく思う。良い意味でも悪い意味でも日本人の心も変わってきましたね。

弥彦・角田山系と蒲原平野は真夏を迎え、一面緑の絨毯と真っ青な空に覆われている。この時期は夕暮れの入道雲や夕焼けがきれいだ。山麓の岩室温泉の灯りが遠くきれいに輝いている。

7月下旬にはヤマユリ(上)が盛りだ。海岸添えから弥彦山頂まで次々と咲くのが見られる。平野部の入道雲も夏の風景だ(下)。

稲の花が咲き、実を結ぶ季節となった。モミの表面に出ている雄しべの花粉が愛らしい。これが実を結び、30日から45日後には収穫に入る。

弥彦角田山系では、いろいろな小動物に会うことができる。アマガエルが狙っているのはヤマトヒシバッタ、でも大きすぎて様子見らしい。カエルの仲間は小昆虫を食する。ヒキガエルなどはコガネムシを丸呑みする。下左のヤブキリ等の直翅目(バッタやコオロギなど)は、植物の葉っぱを食べるが、このヤブキリは中でも大きな部類に属する種で噛まれると痛い。足の棘も痛い。弥彦山の山道で野ウサギに出会う。飼われているうさぎに比べると野生のうさぎは足が異常に長く、動きも素早くあっという間にいなくなった。

弥彦・角田山系には多くのチョウの仲間がいる。左上のアザミの仲間の蜜を吸っているヒョウモンは、動物のヒョウに似ていることからその名がある。右上は最もポピュラーなキアゲハである。セリ科(ニンジン、パセリ等)を食するチョウで、ナミアゲハ(カラタチなどの柑橘類を食する)と飛んでいる状態では見分けにくい。ちょうど交尾の最中でオスの羽が閉じているがメスよりは小型であることがわかる。左下はベニタテハで、タテハチョウの仲間でも我が山系では多く目につく種である。タテハチョウは花に止まるとき羽を立てているとところから名付けれれたが、この写真では羽を広げている。右下はギフチョウで、蝶の仲間では4月ころから出没し、真夏の頃には目につくとこはあまりない。弥彦・角田山系では目にすることが多いが、3月に紹介したコシノカンアオイを食草とすることで有名だ。この他我が山系には多くのチョウ類が生育している。最も大きいモンキアゲハやカラスアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ウスバシロチョウ(角田山頂に多く見ることができる)など多く見ることができる。


蒲原平野の自然 2021年7月

2021-07-06 15:51:10 | 日記

蒲原平野も7月を迎えて梅雨の最中、蒸し暑い日々が続いている。コロナウイルス感染数は新潟県としては少なくなってはいるが、まだまだ続いている。我が蒲原では最近感染者はないが、安心はできない日々が続く。蒸し暑い天気が続く中で、運動不足のせいか、私も体調が万全ではない。焦らずにゆっくりと毎日を過ごしていきたいと思っている。下記に紹介する植物は、依然撮ったものを再利用しているのでご了承願いたい。

曇りの天気が続き、蒸し暑い毎日だが、この気候こそが我が蒲原のイネにとっては最適なのだ。上の写真にもあるように、厚い雲に覆われた平野部一面がイネの大平原だ。

 写真にあるようにイネの草丈は30センチを越えているので、あと2週間もすれば稲の花を見ることができるかもしれない。田んぼには水が引いていて、土が見える。つい2ヶ月前に田植えが終わったと思ったら、もう実を結ぶ季節になるのだ。イネの生育の速さには驚くべきものがある。

6月にキイチゴ3兄弟を紹介したが、写真がなかったのでここに載せたい。写真上からモミジイチゴ、中はクサイチゴ、下はニガイチゴである。それぞれ左に花、右に実を載せた。モミジイチゴ(葉がモミジの葉に似ていることから)、クサイチゴ(木本体が草のように地面を這うことから)、ニガイチゴ(実は熟すと甘いが、種子に苦味があることから)、それぞれの名前の由来がある。この他に弥彦角田山系には、クマイチゴ・フユイチゴ・エビガライチゴ等が多く見られる。国上山でクマイチゴを沢山収穫したことがあり、弥彦山の麓でフユイチゴを結構多く見ることがあった。

間瀬から五ヶ峠を通り平野部を走ったとき、まず峠の途中に多くのコオニユリを見ることができる。ユリの仲間ではまずイワユリが角田・五ヶ浜の海岸部で咲き、次にクルマユリとコオニユリが弥彦角田山系の山中や海岸部で咲く。最後にヤマユリが咲く。コオニユリはオニユリより小さく腋にムカゴガないので見分けがつく。

五ヶ峠を越える前に海岸部で、バシクルモンを見ることができる。北海道で発見され、新潟県が南限の植物と言われる貴重な野草だ。名前はアイヌ語に由来し、アイヌ語「カラスの草」から命名されたらしい。いずれにしろ変わった名の植物だ。

峠を越えて平野部に入ると、角田山の麓に越王柿栽培の団地がある。この団地と田んぼとの境の湿地にハンゲショウ(半夏生)を見ることができる。白い葉が美しい。半夏生の頃(7月2日頃)に花を咲かせることからこの名があるらしいが、別に葉の一部を残して白く変化することから「半化粧」とする説もあるらしい。


蒲原平野の自然 2021年6月その2

2021-06-18 16:48:27 | 日記

 6月も中旬を過ぎると日が長くなり、午後7時過ぎでもまだ外は明るい。気温も高くなり、蒸し暑い毎日が続いている。カビが生えたりして食中毒などが起きている。しかし、蒲原平野ではこの時期こそ植物にとっては成育に最高の季節ではなかろうか。

 平野部は今まさに緑の絨毯、空の雲も夏空の景だ。西蒲地区のごみ処理センターである鎧潟クリーンセンター(上)をバックにした越後山脈方面では雪も少なくなり、もうすぐ夏登山を迎える季節となる。弥彦・角田・国上山系(下)の前では緑豊かな水田が広がり、光合成作用により私達蒲原の人達に多くの酸素を供給してくれると同時に精神的な安定を与えてくれる恵みの平野だ。もう1ヶ月も経つ(7月下旬)と稲の花が開き、実を結び、9月には美味しいお米となるのだ。

山に入ってみた。ウリノキ(上:葉がウリに似ている)とマタタビ(下)が白い花を見せてくれる。マタタビは夏には実を結ぶ。この実の中で特に虫に寄生されたもの(木天蓼という)が漢方薬として有名だ。私も毎年この木天蓼のマタタビ酒を作って楽しんでいる。

 花といえば、ナツハゼ(上)がこの時期にスズランのような花を咲かせる。夏の葉が赤くなり、秋の紅葉が美しいハゼノキに似ていることからこの名がある。秋に熟す黒い実は食用になる。これはブルーベリーの仲間である。右下はヤマブドウの花だ。実はサンカクヅルやエビヅルと並んで、秋の果実酒としての三大珍味となる。左下は葉がモミジに似ていることからその名があるモミジイチゴの実である。キイチゴ3兄弟(モミジイチゴ・クサイチゴ・ニガイチゴ)の一つで、弥彦・角田・国上山系では沢山見られる。子供の頃から山に分け入って食べた山の恵みの一つである。

我が家のミニバラ(上)をゆりかごにして休んでいたアマガエルがいた。傍に行っても逃げようともせず、安心しきってバラのゆりかごを楽しんでいた。角田山でウバタマムシ(下)を見た。めったに見ることのできない全国的にも絶滅危惧種となっている。タマムシというとヤマトタマムシが有名で、きれいな色に圧倒されるが、この虫は漢字で姥玉虫と書き、その形がお婆さんの目を連想させることからこの名前があるように決して他の玉虫のようにきれいとは言い難い。しかし、貴重な種であることには変わりない。大事にせねば。

 我家の庭ではホタルブクロが満開になりつつある。シロバナと紫花の2種類が玄関と庭で競い合っている。ニッコウキスゲが終わると同時に咲き始めた。右下の陶器の魚は、ハゼらしい。家内の妹が作って送ってくれたもので、上のナツハゼから「ハゼ」を思い出して写真にした。真ん中に愛用しているネスプレッソコーヒーカプセルを囲んで、「おいしい!」と叫んでいるところを撮ってみた。