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自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

西蒲原平野と自然2022年2月

2022-02-15 15:19:04 | 日記

 新しい年になってからもう1ヶ月が経過し、時の経つ速さに驚くばかりだ。この年月の経過については、年齢を重ねるにつれて特に感ずるようになった。残り少ない人生を有意義とまでいかないが、自分なりの生き方を淡々とおくっていこうと思っている。さて、我が故郷西蒲原は、2月に入り、冬の山場を越えて降雪の心配が少なくなってきた。ただ、朝晩の冷え込みはまだまだで日中も空気が冷たい。立春は過ぎたとは言え本当の春はまだ先だろう。西蒲原も毎日コロナウイルス感染者が10名前後出ており、外出も億劫になってきている。そんな中、14日快晴に恵まれたので、少し平野部をゆっくりと歩いたのでその様子を紹介したい。

 巻から越後山脈方面を撮った画像であるが、田んぼはまだ手付かずの状態で全面褐色である。遠くの飯豊連峰・粟ヶ岳・守門岳は真っ白な雪に深く覆われいる。

 反対側の弥彦・角田・国上の山々は雪の気配を感じさせない。3時過ぎ逆光で撮ったためあまりいい画像ではないが、巻の市街も何故か春を感じさせる風景であった。ただ、空気が冷たい。学生の頃横浜に住んでいたが、日中は今日のように天気がよく室内では暖房はいらないほどであった。ただ、朝の登校途中、近道の山肌に霜柱が立って冷たい空気を感じたことがるが、昨日の西蒲原はちょうどその気候に似ており、横浜の冬を懐かしく思い出した。

 巻バイパスの法面ではススキに変わって枯れたセイタカアワダチソウの姿(上)が目につき、バイパス先には雪に覆われた粟ヶ岳がその雄姿(女性から見ると勇姿という言葉が適当かな)を誇っていた。

 歩いているときに目についた画像を2つほど紹介。上の写真は、以前は県立興農館高校(2002年に閉校)があったところで、西蒲原にある2つの農業高校(もう一つは巻農業高校)として、新潟県の農業後継者育成に大いに貢献したところである。現在は県立の農業大学校として農業後継者の育成に力を入れている。そう言えば興農館高校が閉校になってから20年も経つのか、ここにも年月の経過の速さを感じた。光陰矢の如し。この場所から後ろを振り返って巻の市街地方面を見ると、下の写真は何だ。月曜日なのに結構の車が止まっている。巻にあるいくつかのパチンコ店の一つであるN-1だ。全国ではコロナ下で多くのパチンコ店が閉店になっているというニュースが流れているが、西蒲ではまだまだ健在らしい。私はパチンコはやらないが、そんなに面白いのだろうか。

  巻バイパス付近から撮った写真をもう2つほど紹介。上の写真は望遠で撮った粟ヶ岳、バイパスのすぐ上にあるように見えるが、実際には加茂市のまだまだ向こうにそびえている山だ。下の写真は同じ場所から上を見上げたのもで、空に浮かんでいる月である。3時〜4時ころに撮ったものであるが、かすかにポッカリと浮かんでいた。

  歩いている田んぼ道には早くも雑草の開花を見た。まだツクシの姿は見えないが、オオイヌノフグリ(上)とノボロギク(下)の花が早春を感じさせた。この2つの雑草については、過去のブログで説明しているので省くが、きれいとは言い難いけれど2月という寒い季節の中で、春の訪れを感じさせる植物だ。ただこれから田んぼ道を覆うオオイヌノフグリの花は可憐で人目を引く。

 最後に我家の庭で開花寸前の植物の画像を2つ。上は少し開きかけている福寿草、下は口を空きかけているコシノカンアオイ。この2つとも過去のブログで説明してあるので、詳しいことは省くが、寒さに負けずに開花に向けて頑張っている様子を見ると感無量である。


西蒲原平野と自然 2022年1月その2

2022-01-24 18:48:27 | 日記

 コロナウイルス感染者が1月上旬に紹介したときにはそんなに多くはなかったが、中旬から増え始めて、新潟県も蔓延防止適用県となってしまった。一日500人にも達するほどの勢いで、我が西蒲区も20人を超えた日もあった。いつ感染してもおかしくない状況の中、いつものようにマスクと手洗い・うがいをしっかりとして行動をしていきたいと思っている。昨日快晴に恵まれた田んぼ道を歩いてみたので、今の平野部の状況を紹介したいl。

 上の写真は西蒲原平野の日の出を撮ったもので、今から20年以上も前のものである。朝6時過ぎに裏の田んぼ道から、鎧潟クリーンセンターの後方の飯豊連峰から朝日が登ってきた瞬間である。この日は非常に寒かったことを覚えている。

 さて、これまで「蒲原平野」をタイトルにしてブログを書いてきたが、実は「蒲原」という地域は我が西蒲原だけではないのだ。1879年(明治12年)に行政区画として、新潟県には、岩船郡や三島郡などど同じく、蒲原郡が設けられたのである。新発田や胎内を中心とした北蒲原郡、五泉の大部分を中心に中蒲原郡、阿賀町を中心とした東蒲原郡、三条を中心とした南蒲原郡、そして我が新潟市西蒲区や燕市などを中心とした西蒲原郡の5つの行政区だ。私の頭には蒲原平野の山というと、弥彦・角田・国上山と西蒲原のことだが、他の蒲原郡の人たちにとっては周りの自然は全く違うものとなる。前方や後方にそびえる山々(櫛形山や菱ヶ岳・白山・五頭連峰・福島県境の山々・粟ヶ岳や守門岳など)は北〜南の蒲原平野部の象徴でもある。このことから他の地域のことを考慮し、今後、タイトルを「西蒲原平野と自然」に変えたいと思っている。

 1年で最も寒いと言われる大寒を過ぎた1月23日、久しぶりに積雪が5センチ程度あった田んぼ道を歩いてみた。上の弥彦・角田山系は遠目では雪の気配は感じられず、少雪が実感される。この田んぼの雪もすぐに溶けてしまった。反対側の粟ヶ岳を中心とした山々は根雪で真っ白だった(下)。

 燕市の小山さんから、1月中旬〜下旬の国上山の山頂とそこから撮った平野部の画像が送られてきたので紹介したい。国上山は約313メートルの標高で、歴史ある国上寺と良寛様で有名だ。頂上からは右方に見える大河津分水の流れ、その横に西蒲原平野と良寛様が托鉢や説法で歩いた地蔵堂の集落が良く見える。大河津分水は、花魁道中で有名な「分水の桜並木」が素晴らしい。

 旧巻町も子供の頃と大きく変わり、今では新潟市の一部となり、わずか3万足らずの町にスーパーマーケットが5つもできて賑わいを見せている。ドラックストアーも5つあり、採算がとれているのかと時々思う。ただ、街中は閑散として寂しい雰囲気である。弥彦街道や町中を走っていた県道・国道はバイパス116号線に変わり、車の流れも良くなっている(下)。バイパスの法面や川の土手等では、昔はススキがほとんどであったが、今では上の写真にもあるようにセイタカアワダチソウの枯れた姿が目立つ。

 最後に我家の庭にある冬みることができる植物の実を紹介して終わりたい。ナンテン(上)・ヤブコウジ(下左)・マンリョウ(下右)の赤い実である。いつもの年は1月から2月にかけては、鳥たちに食べられて見ることができないが、今年は十分眺めることができた。ナンテンは中国原産で縁起物として庭木としてよく植えられる。古くから「難を転ずる」の語呂から縁起物や厄除けとされ、正月の飾りなどに良く使われる。日本では古来から絵などにも多く描かれており、知らない人はいないほど有名な木である。

マンリョウは、ヤブコウジ属に属する常緑性の木で、センリョウやナンテンとともに縁起物として正月飾りに良く用いられる。日本語で万両と書き、小さな丸い赤い実をたわわにならせる姿を、お金が沢山たまった様子に例えたものと言われている。私の家ではお金はたまっていないのでもっと植えなければ。ヤブコウジについては以前のブログで紹介したので説明を省きます。


蒲原平野と自然 2022年1月

2022-01-07 21:33:57 | 日記

 2022年(令和4年)1月を迎えて、心から自分・家族・地域・新潟・日本そして世界の平穏を願わずにはおられない。 ただ、少し心配なことがある。ここ2〜3日コロナウイルス感染者数が全国的に増加傾向にあるが、新潟もご多分に漏れず、70数名もの感染者を出していることだ。いつもの注意深い生活を送ることでこの危機を乗り越えたいと思う。さて、新年を迎えて新たなる目標を立てなければならないと思いつつ、傘寿を過ぎた身なので、ただ一つ淡々と過ごして行きたいと思っている。新年の蒲原平野は、寒さは厳しいが降雪はほとんど無く過ごしやすい日々となっている。1月6日は比較的暖かくて庭木の剪定をしたが、翌日の7日は一挙に寒くなった。6日と7日に田んぼ道を歩いたり、新潟の病院への定期検診を受けに行ったので、新年の蒲原平野を簡単に紹介したい。

 7日の夕方の弥彦・角田山系と平野部の風景。平野部は積雪はなく、寒かったが穏やかな一日だった。

7日定期検診で新潟の病院へ海岸道路を通って行く。 1月の日本海は荒波が立ち、いつも見える佐渡の姿もなく、沖には白波も立っていた。昔、親から沖の白波のことを「白ウサギが走る」と聞かされたことを思い出した。反対の砂丘地では少雪を抱いた角田山とスプリンクーラーの配管が残ったままの畑が目立つ。

 帰路は潟東を経由して帰る。弥彦・角田山系の平野部は少しは雪の跡が見えるが田んぼにはほとんど積雪はない(上)。目を転じて越後山脈方面では、粟ヶ岳や守門岳そして五頭連峰の後方にある飯豊連峰の根雪の姿を見ることができる(下)。

 この2枚の写真は6日に田んぼ道を歩いたときに撮ったものである。上の写真の左に見える建物は西蒲警察署(元巻警察署)、下の写真の中央に見えるのは巻東中学校である。どちらも蒲原平野を代表する建物である。田んぼに残雪が見えるが、比較的暖かな一日であった。

 1月初旬の植物の芽吹きを見た。どちらも6日のものだが、福寿草(上)・コシノカンアオイ(下左)・スノードロップ(下右)の芽と花芽だ。この寒さの中ですでに春に向かって芽を出しているのだった。福寿草とコシノカンアオイは、2月下旬〜3月初旬には開花するだろう。

 最後に7日に撮った海岸道路の反対側にある砂丘地で放牧(といっても柵に囲まれている)されている牛の写真を紹介したい。この牛たちは肉用に飼育されているものと思われるが、寒さ厳しい中で堂々と下の写真にあるように犬の遠吠えのように、モオーと頭を上げていた。スペインの闘牛を見たことがあるが、その牛のように肉付きが良く堂々としていた。


蒲原平野と自然 2021年12月

2021-12-12 19:08:40 | 日記

 コロナウイルスが沈静化している越後平野は初冬を迎えている。蒲原平野も12月に入り、寒くなってきた。しかし、今日11日は昨日に続き暖かく12度以上の気温で過ごしやすい一日だった。上旬に2回ほど山の自然を散策してきたのでその様子を紹介する。家では園芸植物のポインセチア・シクラメン・ビオラ・プリムラが寒い12月を彩っているが、我が弥彦・角田山系には冬の花が咲き始めると同時に11月にも述べた赤い実が際立って目についた。

 勇姿を誇る弥彦山は平野部と海岸部を境に堂々と鎮座している(上)。10月から11月にかけて緑の絨毯であった平野部では、すでに枯れ株状態(下右)になり、実の入っていない穂が目立っていた(下左)。雪が降る間近の平野部の情景だ。

 間瀬の白岩(上)近くの海岸では、湖のような穏やかな日本海があり、遠く佐渡もよく見えた。

 海岸砂浜では、打ち寄せられたゴミが散乱していた(上)。日本海側は大陸からのゴミの捨場になっている感がする。海の反対側の弥彦山を見るとマツ・シロダモ・スギ・ツバキ等の常緑樹以外はすべて葉を落とし、褐色の様相だ(下)。

 赤い実については11月にすでに紹介したが、その他散策途中に目についた実があった。ヒメアオキ(上)と食用になるフユイチゴ(下)が寒々とした中にあって、色鮮やかな様相を呈していた。ヒメアオキは少し早く、上の写真は鮮やかだが他はやっと赤色の実が出てきた程度だ。

 ヤブツバキが咲き始めた。蒲原では12月から咲き始め、3月ころに満開となる。弥彦・角田山系の代表的な常緑樹だ。

 ヤツデの花が咲き誇っていた。手のひら状の葉っぱ状態で、八手(やつで)の読みからその名があり、海岸や湿ったところや日陰に生育している。主に表日本に自生している樹木で蒲原では庭木としても植えられている。花が終わると黒い実がたくさん付きます。


蒲原平野と自然 2021年11月

2021-11-18 14:39:29 | 日記

 今年も11月に入り残すところあと40日前後となった。私も傘寿となり身体の衰えも増してきたが、未だにコロナにも負けずに頑張っている。最近周りの知人が少なからず天に召されているが、弥彦角田の山々と西蒲原平野はあい変わることなく、どっしりと大地を形成している。11月の蒲原平野の自然を今回は赤い実を中心に紹介したい。

11月上旬、稲の切り株から出ていた緑の新芽も少し黄緑を呈してきている(上)。切り株からは穂も見えるが、穂の中はシイナ状態だ(下)。弥彦・角田山系の空にはロシア上空経由の欧州行きだろうか、飛行機雲がくっきりと見えた(中)。

 山麓の林道では、ナツツバキ(シャラノキ)が紅葉の季節に入っていた。この樹木は幹に特徴があり、成長すると古い皮が剥げ落ち、灰白色と赤褐色のまだらな模様となります(下)。我が家でも庭木として一本植えている。赤と黄色が混じった紅葉はきれいだ。

 11月に入ると弥彦・角田・国上の山々には赤い実が目立ちます。マユミ(上)とコマユミ(下)はニシキギ科の樹木で、マユミは枝が丈夫でよくしなうので、昔この木で弓を作ったことからその名がある。コマユミは庭木として植えられてるニシキギに似ているが、枝にコルク質の翼がないことから区別できる。ニシキギは我が家の庭に一株あるが、紅葉が非常にきれいだ。

 シロダモ(上:国上)、クコ(中上:間瀬)、アキグミ(中下:角田浜)、ヤブコウジ(下:角田)の赤い実は、それぞれ鳥たちの貴重な食用となっている。シロダモは葉の裏が白いことに特徴があり、11月に花と実が同時に見ることができる樹木だ。クコ、海岸や砂地に見られ、薬用やクコ酒として活用される。アキグミも食用な果実酒として利用され、海岸に多いが高速道路などの法面にも見られる。ヤブコウジは、名の通り薮の中、特に海岸の松林のヤブになっているところによく見られる。

 サルトリイバラ(上)、ツルウメモドキ(中)、ノイバラ(下)は、枝が固く棘があったりして触ると痛い。サルトリイバラは、生花の材料として利用されたりする。サルがひっかかりそうなトゲがあるためこの名があるらしい。ツルウメモドキは、弥彦・角田山系ではイヌツルウメモドキがほとんどで、ツル性で実がきれいなため生花や飾りによく利用される。トゲはなく、黄色い果皮が破れて赤い実がでてくるが、これがきれいだ。ノイバラは、野に生えるイバラの意味で、そのトゲの痛さは半端ではない。実は甘くて香りが良いのでハーブティーとし利用されたりすることもある。

 最後に紅葉を紹介する。タカノツメ(上左:国上)、ハウチワカエデ(上右:国上)、エゾイタヤ(下左:角田)、ヤマモミジ(下右:弥彦)。タカノツメとエゾイタヤは黃葉となり、ヤマモミジとハウチワカエデは、黄・橙・赤などが混じった紅葉となる。この他ヤマウルシやナナカマド等紅葉のきれいな樹木は、我が山系の山々にはたくさんある。11月は弥彦・角田・国上の山々をゆっくりと散策することをお勧めする。