●糸瓜 (へちま)
瓜(うり)科。
西アジア地方原産。
江戸初期に中国から渡来。
夏から秋、黄色い花が咲き、その後、筒型の長い実がなる。
この実がいわゆる「ヘチマ」。
また、腐らせてから洗い流して乾燥させ、繊維を取り出したものを「たわし」に使う。
茎からは化粧、薬用になる「ヘチマ水」を取る。 せきどめ、利尿剤にもなる。
<へちま、の由来>
実(み)が繊維質なところから 「糸瓜(いとうり)」と呼ばれ、
さらに、「糸瓜(いとうり)」の「と」は、”いろはにほへとちりぬる・・・”の
「へ」と「ち」の間にあることから、”「へ」と「ち」の間” →”「へ」「ち」間”→ へちま
「痰(たん)一斗 糸瓜の水も 間に合はず」
「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」
「をととひの へちまの水も 取らざりき」
上記3首は正岡子規の辞世の三句と言われている。
子規が亡くなったのは1902年9月19日。
子規の命日9月19日は「糸瓜忌(へちまひ)」と呼ばれている。