海音窯ブログ

千葉県旭市飯岡で開設している陶芸工房「海音窯(かいおんがま)」の日々の活動、イベントの記録や予定など。

さらなる高音質システム スーパーウーハー「SW-1」の追加

2024-07-14 22:33:27 | 日記

現在開発中のスーパーウーハーの紹介です。

陶器スピーカーAmano Iwabueシリーズは高音域まで伸びた優秀な周波数特性を示しますが、

5~8cmの小口径ユニット使用のため、50Hz以下の重低音の再生はできません。

当窯ではさらなる高音質を追及して陶器スーパーウーハーシステムを開発中です。

試作品の段階ですが、周波数測定と試聴を行いました。

今回の構成は2本のメインスピーカーにスーパーウーハー1本を追加して低音部を補う2.1ch方式です。

・スーパーウーハー 陶器スーパーウーハーAmano Iwabue「SW-1」試作品
・アンプ 2.1chパワーアンプ Fosi Audio BT30D
・メインスピーカー Amano Iwabue「2way Bottle」

 

現在開発中、陶器スーパーウーハーAmano Iwabue「SW-1」

12cmユニット搭載 陶器エンクロージャー、パッシブタイプ

 

使用したアンプ「Fosi Audio BT30D」は低価格ながら使いやすい機種でお勧めです。

2.1ch仕様でパッシブタイプの3Dスーパーウーハーが使用可能です。

 

高音質!! スーパーウーハーシステム「SW-1」周波数測定

スーパーウーハーシステム「SW-1」周波数測定結果です。
非常に優秀な結果が得られました。

・スーパーウーハー「SW-1」使用2.1ch動作。距離1m

低域は30Hzくらいから高域までフラットに伸びていて、良く調整された30cm3ウエイシステム並みの特性です。

加えて実際の試聴感も、さわやかな定位感に重低音の厚みが加わり大変満足のいくものでした。

 

・スーパーウーハーオフ、メインスピーカー「2way Bottle」のみ

優秀な特性ですが重低音はありません。比較すると上記スーパーウーハー使用時の重低音の伸びが分かります。

 

試作品「SW-1」使用で、現状でも素晴らしいシステムとなります。

陶器スピーカーの可能性をさらに感じられる結果が出ましたので、さらに煮詰めて商品化を目指していきます。

 


「 Bottle mark2」と「2way Bottle」周波数特性と試聴

2024-07-13 17:28:22 | 日記

「Bottle mark2」:陶器スピーカーAmano Iwabue 1号機「Bottle」がモデルチェンジ、
好評いただいた基本設計はそのままに
スタイルをさらに理想の球体に近づけ一体成型により強度アップしました。
グリルネットも陶器製に変更、プラスチック部品を減らしました。

 

「2way Bottle」:高音再生のためのツイーターを配置。切れのある再生音が特徴です。
的確な定位と広い音場再生を可能にしました。

 

新「 Bottle」2機種 周波数特性と試聴

測定は距離1m、グリルネットを外した状態で測定

・「Bottle mark2」

50Hzあたりから十分な低音が出力されている。高音はわずかに下降した特性。
低音は芯があり、高音は耳障りな音が出ない素直な透き通った音。
ボーカルがきれいに再生される。

 

・「2way Bottle」

ツイーターの効果が測定結果に表れて高音が伸びている。音にシャープさが加わり音像が明確になる。シリーズ最高音質機種。


新機種 「Mini Bottle」誕生‼ 周波数特性

2024-07-13 15:26:16 | 日記

陶器スピーカーAmano Iwabue「Mini」が「Mini Bottle」となって生まれ変わりました。

設置スペースの少ないボトルスタイルを採用、陶器感を打ち出してます。

新5cm(8Ω)ユニット採用で音質も大幅に向上しています。
同ユニット使用機種の「concert」と比較して、
周波数特性(距離1m)もワイドでフラット、細かな音をよく再生します。

高音のきれいさと5cmのユニットしては低音感も十分。ボーカルが美しいです。
「concert」の音場感に対してシャープな定位感が楽しめます。

 


新コンセプト機種 Amano Iwabue「concert」周波数特性と試聴

2024-07-13 11:51:52 | 日記

ステレオ音楽再生では左右2台のスピーカーを配置するのが一般ですが、

新機種「concert」では一つのボディーに左右のスピーカーユニットを対極に配置する構造としました。

これにより省スペース高音質と、広い指向性によってリスナーの位置が自由になるといったメリットがあります。

また、今回8Ωユニットの使用により、並列接続で片チャンネル4Ω、左右2台使用の無指向性スピーカーとしての使用も可能です。

 

パッシブスピーカーですので外付けのアンプが必要です。
今回の試聴では実際の使用を想定して
Fosi Audio BL20A を使用しました。
ブルートゥース接続対応、リモコン付きでトーンコントロールも可能な
ハイCP機種です。

 

「concert」周波数特性を測定しました。
部屋の影響を受けにくいように50cmの近距離での測定です。

・写真1枚目 ユニットを左右に配置した本体正面、ユニットに対しては真横からの特性

デスクトップでの至近距離ではこのパターンになります。
ややかまぼこ型特性で、癖のない聴き疲れしない音です。

 

・写真2枚目 ななめ45度からの特性

正面の特性に比べて低域、高域とも張り出してきてワイドレンジとなります。

 

・写真3枚目 片側ユニットに対して軸上正面、反対ユニットでは背面となる特性

片側並列接続、左右2本使いではこの特性となります。
低域、高域とも張り出し、特に高域は伸びてワイドレンジ再生が可能です。

 

球形に近いことのメリットでどの方向からも高音質で再生できています。

デスクトップ使用でも、あるいは視聴ポジションが限定されないBGM視聴でも

満足できる音質が得られます。

定位感よりは、コンサートホールのような音の広がりが印象的な再生音です。

モノラル音源再生にも最適です。

 

 

 


新Amano Iwabue「スマホ置き型」 周波数特性測定と考察

2024-07-11 17:36:10 | 日記

現代の音楽視聴環境は一昔前と様変わりして、

スマホやタブレットを使用したブルートゥース接続によるサブスク再生が主流のようです。

新プロジェクトでは実際の視聴になるべく近い条件での測定を目指しました。


測定方法:iphone15端末使用、ユーチューブピンクノイズ音源を端末最大音量にて再生、
スペクトラムアナライザで周波数特性を計測


端末単体(写真2枚目)、スマホ置き型使用(写真3枚目)それぞれ記録しました。

 

端末単体

 

スマホ置き型使用

 

スマホでの音楽鑑賞はイヤホンが主流ですが、スマホのスピーカーでそのまま聴きたいという向きもあると思います。

スマホのスピーカーは極小サイズなので正直満足できる音質ではありません。

スマホの機種の中ではiphoneはステレオスピーカーを使用するなど、比較的頑張っていると思います。

周波数特性はワイドでフラットなほど高音質になりますが、

前回のレポート写真2枚目で表示した通り、単体では周波数特性は低音域の出ない極端なハイ上がりの特性を示しており、

オーディオ的には厳しい結果です。

「スマホ置き型」を使用したレポート写真3枚目では

中音域(800Hz前後)が約9db(3~4倍相当)持ち上がり聴感上の音量が大幅に増大してます。

この音域は人の声の主要音域に当たり、言葉を聞き取るのに重要です。

先日、ギフトショーの会場でスマホでのリモート会議の必要があり、雑踏の中で音声が聞き取りにくかったのですが、

「スマホ置き型」使用で問題なく会話が聞き取れた、という実体験があります。

音楽を聴く際にも明らかな音量、音質両面の改善が感じられます。

新しいシリーズではiphone15と合わせた5色の縁色の展開でのニューデザインです。