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梁山泊事件:代表ら4人証取法違反容疑で逮捕 大阪府警

梁山泊事件:代表ら4人証取法違反容疑で逮捕 大阪府警

東証マザーズ上場の「アイシーエフ」(現・オーベン)の不正企業買収事件で、証券取引法(現・金融商品取引法)違反(偽計)容疑で、梁山泊グループ代表とアイシーエフ社元社長ら計4人が逮捕されたという記事。

逮捕された中には、ライブドアの監査も担当していた元港陽監査法人所属の公認会計士が含まれています。

「調べでは、豊臣容疑者らは05年2月にアイ社が8億円相当の株式交換で買収した同グループ取引先の広告代理店「大阪第一企画」(大阪市)について、架空増資や企業価値の過大評価などをし、投資家向けに虚偽事実を公表した疑いが持たれている。

 企業査定時、第一企画の企業価値は本来1億円ほどしかないのに、アイ社側が田中容疑者に事前に買収予定額8億円を伝え、これに添う形で査定書が作られていたことも判明。田中容疑者は、買収前の05年3月期に年間1700万円だった第一企画の営業利益が、買収後5年間は、毎年14倍にあたる2億5000万円になると予想していたという。」

会計士が企業評価業務に絡んで逮捕されるというのは、前例がないのではないでしょうか。評価業務は、(不動産鑑定は別かもしれませんが)強制力のある実施基準はなく、依頼者からの独立性も求められていません。もちろん、だからといっていい加減な仕事をすれば、専門家の業務としての正当な注意を払う義務を果たさなかったとして、民事上の責任を負う可能性はありますが、いきなり逮捕されるというのは、どういう事情があったのでしょうか。

また本でも書いてもらって、会計士側の考えを明らかにしてほしいものです。

ライブドア監査人の告白ライブドア監査人の告白
田中 慎一

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