会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

難病向け老人ホームで不正か 訪問看護、過剰請求指摘も(東京新聞より)

難病向け老人ホームで不正か 訪問看護、過剰請求指摘も(共同通信配信)

サンウェルズ」(東証プライム)が運営しているパーキンソン病専門の有料老人ホームで、併設の訪問看護ステーションによる診療報酬不正請求があったようだという記事。

「11都道府県に約40カ所あるパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」のうち複数のホームで、併設の訪問看護ステーションがホーム入居者への訪問について実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられることが2日、運営会社の複数の現・元社員の証言で分かった。」

社内のマニュアルでは「1日3回」「複数人での訪問」を「必須で入力」となっているそうです。これがデフォルトになっていて、過剰な看護、請求に結びついているようです。

記事でも、会社の反論が載っていますが、プレスリリースも出ています。

共同通信社における記事について(サンウェルズ)(PDFファイル)

プレスリリースでは、共同通信からの質問事項とそれらへの回答も示しています。

その一部。

一部で不正があったことも認めています(請求していない、あるいは、返還したといっていますが)。

実際に不正があるのかは別として、老人ホームと訪問看護ステーションの両方を同じ会社で経営しているという点に、不正が起こりやすいリスクはあるのでしょう。

売上高に直結する不正疑惑ですから、会計監査人(トーマツ北陸事務所のようです)も、きちんと検証しないといけないでしょう。

パーキンソン病(指定難病6)(難病情報センター)

「2.この病気の患者さんはどのくらいいるのですか
10万人に100人~180人くらいです(1000人に1人~1.8人)。65歳以上では100人に約1人(10万人に1000人)で、高齢者では多くなりますので、人口の高齢化に伴い患者さんは増加しています。高齢化に伴い世界的にパーキンソン病が急増する状況は「パーキンソンパンデミック」と呼ばれ、警鐘が鳴らされています。」

「8. この病気はどういう経過をたどるのですか
治療薬が研究開発され、現在のパーキンソン病の平均寿命は全体の平均とほとんど変わらないと考えられています。転倒による骨折や他の病気をしないことはパーキンソン病の経過にとても大事です。誤嚥して肺炎を起こしたり便秘して腸閉塞を起こすこともあります。食事は楽しんで、よくかんでゆっくり食べましょう。排便調節に注意を払い週に2回以上は排便があるように体調を保ちましょう。」

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