英国の会計士団体ICAEWが、拡張された監査報告に関するレポートを公表したという記事。（いわゆるKAMなどの話です。）
「The Extended audit report: the start of the conversation（拡張された監査報告：対話の始まり）」というレポートの中で、ICAEWは、監査の発展のためには継続的な支援が必要だと述べています。
In it’s report The Extended audit report: the start of the conversation, the Institute expressed continued support for the development of audit is needed in the face of events like the Tesco and Rolls Royce scandals.
ICAEWの担当者のコメント。拡張された監査報告は、英国ではかなりのところまで来たが、その達成はもろいものであり、関係者が協力して、監査におけるベストプラクティスを推進しましょう、会計専門職にとって重要なチャレンジだ、みたいなことをいっているようです。
“The extended audit report has come far in the UK, but the achievement is fragile and needs the continued support of everyone involved,” Henry Irving, head of audit at assurance, ICAEW said.
“Everyone should be working together to promote best practice in audit, from professional bodies helping to train practitioners and businesses, to academics who can use the rich data to shine a light on audit quality,” Irving continued.
“All this represents a significant challenge for the profession. There is a real risk of failure, but the prize is worth striving for: clear communication of the value and relevance of auditing,” he added.
本家本元の英国の会計士団体が、チャレンジだといっているぐらいですから、日本に導入する際にも、それなりに覚悟が必要なのでしょう。
このページからダウンロードできます。30ページ弱のものです。
↓
The Extended Audit report
監査報告の意義、これまでの経緯、現況、今後の展望などから構成されています。
実務家には19ページからの12のヒントが役立ちそうです。
監査報告書で示されているリスクの数。
3つが一番多いようです。
そのうち、「会計・監査ジャーナル」（会計士協会機関誌）で解説が出るかもしれません。
よい例として挙がっているロールスロイス社の監査報告書（このアニュアルレポ－トの167ページから）
↓
http://www.rolls-royce.com/~/media/Files/R/Rolls-Royce/documents/investors/annual-reports/2015-annual-report-v1.pdf
2段組の細かい活字で8ページもあります。
