東邦ガス、200億円申告漏れ指摘=審判所に不服申し立て―名古屋国税局
「東邦ガス」が、名古屋国税局から約200億円の申告漏れを指摘されていたという記事。約55億円の追徴課税を納付済みですが、国税不服審判所に審査を請求したそうです。
記事を読む限りでは、ヘッジ会計が問題になっているようです。
「関係者によると、同社は液化天然ガス(LNG)の原料調達の変動リスクを低減するデリバティブ(金融派生商品)の取引の損益を巡り、翌年度以降に計上を繰り延べる処理をした。
国税局は繰り延べ処理ができる条件を満たしていないと判断。所得を少なく申告したとして、2019年3月期から22年3月期までの4年間で、約200億円の課税所得などの申告漏れを指摘した。」
東邦ガス 名古屋国税局が約200億円の申告漏れ指摘 デリバティブ取引の“繰り延べ”処理めぐり「見解の相違がある」(CBC)
「東邦ガスによりますと、将来の都市ガスの原料の仕入れ価格を固定化する「デリバティブ」と呼ばれる取り引きを巡り、東邦ガスは仕入れ時まで課税を繰り延べる処理をしていました。
これに対し、名古屋国税局は去年8月、繰り延べ処理は認められないとして2022年3月までの4年間で、およそ200億円の法人税などの申告漏れを指摘し、過少申告加算税など、およそ55億円を追徴課税したということです。」
去年9月ごろ納付を済ませているそうです。また、不服申し立ては去年の11月だそうです。