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投資配当“自転車操業”新規資金を分配…近未来通信

投資配当“自転車操業”新規資金を分配…近未来通信 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

IP電話会社「近未来通信」が、「電話の利用料から配当する」とうたって一般投資家から事業資金を集めながら、実際には配当の大半を他の投資家の資金で賄っていたという記事。

インターネットや通信がらみのあやしげな金集めとしては、MTCIや平成電電があります。これも、同種の取引なのでしょうか。

近未来通信のサイトより
この会社のサイトでは「所有設備が利益を生み出す新システム」とうたっています。しかし、具体的にどういう仕組みなのかはよくわかりません。投資家が設備を買ったということにして、形式上有価証券を発行したかたちにせずに、いろいろな規制を逃れているのかもしれません。

匿名組合を使った平成電電の事件でも、結局刑事事件にはなりませんでした。金融商品取引法ができても、どれだけ不正抑止効果があるのでしょうか。

近未来通信、投資説明会で財務状況など一切公表せず

MTCI事案の概要(PDFファイル)

MTCIの事件では監査法人も巻き込まれています。しかし、この事件はまだ証取法の網にかかっています。金集めの方法も進化したのでしょう。
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