会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

投資ファンド元社員を告発=TOB情報、インサイダー疑い―監視委(時事より)

投資ファンド元社員を告発=TOB情報、インサイダー疑い―監視委

投資ファンド「ポラリス・キャピタル・グループ」の元社員が、インサイダー取引の疑いで、告発されたという記事。その後起訴されています。

「告発状によると、元社員は2020年1~2月、医療コンサルタント会社「総合メディカルホールディングス」に対するTOB公表前の同社株計2000株を計約420万円で買い付けた疑い。立体駐車場事業などを手掛ける「スペースバリューホールディングス」株についても21年11月、事前のTOB情報で計2万7000株を計約2390万円で買い付けた疑いが持たれている。」

投資ファンドなのに、インサイダー取引に関する教育が不備だったのでは。

投資ファンド「ポラリス・キャピタル・グループ」元社員をインサイダー取引容疑で在宅起訴 東京地検特捜部(TBS)

「特捜部などによりますと、××被告はファンドの社員だった2019年から21年にかけて、自社のファンドが上場企業2社のTOBを実施するという内部情報を利用し、2社の株式、あわせておよそ2800万円分を買い付けた金融商品取引法違反のインサイダー取引の罪に問われています。

××被告はその後、株式を売り抜けて売却益を得ていたということです。」

監視委による告発。

総合メディカルホールディングス株式会社株券及び株式会社スペースバリューホールディングス株券に係る内部者取引事件の告発について(金融庁)

「犯則嫌疑者Aは、ポラリス・キャピタル・グループ株式会社(以下「ポラリス」という。)に勤務していたものであるが

第1 令和元年12月上旬頃、その職務に関し、ポラリスの業務執行を決定する機関が、東京証券取引所に株券を上場していた総合メディカルホールディングス株式会社(以下「総合メディカル」という。)株券の公開買付けを行うことについての決定をした旨の公開買付けの実施に関する事実を知り、法定の除外事由がないのに、同事実の公表前である令和2年1月中旬頃から同年2月上旬頃までの間、証券会社を介し、東京証券取引所において、自己名義で、総合メディカルの株券合計2000株を代金合計約420万円で買い付け

第2 令和3年9月下旬頃、その職務に関し、ポラリスの業務執行を決定する機関が、東京証券取引所に株券を上場していた株式会社スペースバリューホールディングス(以下「スペースバリュー」という。)株券の公開買付けを行うことについての決定をした旨の公開買付けの実施に関する事実を知り、法定の除外事由がないのに、同事実の公表前である同年11月上旬頃から同月中旬頃までの間、証券会社を介し、東京証券取引所等において、自己名義で、スペースバリューの株券合計2万7000株を代金合計約2390万円で買い付け

 たものである。」

しばらくありませんでしたが、そろそろ、監査法人で同じようなことをやらかす人が出てくるような気もします。

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