三井住友銀行が、東京都内の不動産会社の紹介で中小業者約60社に総額約170億円の融資を実行し、そのうち100億円以上が回収不能に陥っているという記事。
「こうした融資は06年秋までの3年間続き、コシ社から紹介されて融資を行った業者は計約60社、融資総額は約170億円に上った。融資の名目は事業資金や不動産購入費で、1回当たりの貸付額は2000万円-2億円だった。
業者は好業績を装った決算書、評価額を大きく水増しした不動産鑑定書など偽造した書類を同行に提出し、審査をかいくぐっていた。」
東京都出資の新銀行のずさんな経営が問題になっていますが、そうした素人経営の銀行だけでなく、三井住友のようなメガバンクですら、詐欺にひっかかることがあるようです。
銀行は「銀行担当者の詐欺的行為への積極的な関与は一切ない」といっているようです。しかし、1社からの紹介でこれほど多数・多額の融資が行われ、融資先にはペーパーカンパニーもあったということですから、内部協力者の存在が疑われてもおかしくありません。それとも、それだけ融資のノルマがきつかったのでしょうか。
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