会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

シャープ“危ない企業”瀬戸際! 決算短信で「重要疑義」の記載(夕刊フジより)

シャープ“危ない企業”瀬戸際! 決算短信で「重要疑義」の記載

シャープの4-9月期決算短信におけるゴーイングコンサーンに関する記述を取り上げた記事。一応、財務諸表でのゴーイング・コンサーンの注記と区別して解説しています。

「シャープがついに追い込まれた。1日に発表した4-9月期連結決算短信に「継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる事象、状況が存在する」と初めて記載し、事業を続けられなくなる懸念を明らかにしたのだ。」

「この一文は「重要事象の記載」と呼ばれるもので、いわゆる「イエローカード企業」「危ない企業」と呼ばれる「継続企業の前提に関する重要な不確実性がある場合の注記(ゴーイング・コンサーン=GC注記)」の一歩手前の段階だ。GC注記は2003年に始まったが、リーマン・ショック後の09年3月期から記載ルールが変更され、重要事象とGCの2段階での開示となっている。

 シャープは希望退職募集や賃金削減、資産売却などの再建策を着実に実行すれば企業の存続に問題はないとの見解を示し、GC注記は付けなかった監査法人の同意も得ているという。」

シャープ、将来に危機感-創業以来初の「事業継続に懸念」(ウォールストリート・ジャーナル)

「日本では企業が事業継続への懸念を表明することが珍しくない。東京商工リサーチによると、今年3月までの1年間で45の日本企業が事業継続で予備的な警告を発したが、そのうち経営破たんした企業は1つもないという。」

リスク情報の記載と継続企業の前提の注記の区別を、海外に説明するのは、難しそうです。誤解が生じているのかもしれません。
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