日産自動車ゴーン会長の有報記載もれの役員報酬は、株価連動報酬が主だったという記事。
「関係者によりますと日産自動車は自社の株価が基準よりも値上がりした場合、その差額を現金で受け取ることができる権利を役員報酬の1つとして導入していて、ゴーン会長は昨年度までの4年間にこの権利を合わせて40億円分、与えられていたということです。
こうした役員報酬について日産は平成23年以降、有価証券報告書に記載するようになりましたが、ゴーン会長に与えられた権利は全く記載していなかったことがわかりました。」
特殊な報酬なので、監査人もよくみて会計処理などを検討していたのでは。
そのほかにもいろいろと情報リークがあるようです。
ゴーン会長 数千万円の家族旅行代金 日産側が負担か(NHK)
「関係者によりますと、日産自動車のカルロス・ゴーン会長は業務上の正当な理由がないのに、ブラジルのリオデジャネイロ、レバノンのベイルート、パリ、オランダのアムステルダムの世界4か国で会社側に住宅を提供させていたということです。
日産は、自動車の先端技術に投資する名目で海外に関係会社を設立し、これまでに日産がおよそ60億円を出資していますが、このうち20億円余りがリオデジャネイロの高級マンションやベイルートの住宅の購入や改築の費用として支出されていたということです。
この会社はゴーン会長に提供している住宅の保有以外にはほとんど事業を行っていなかったということで、私的な目的で「投資資金」を支出させていた疑いも出てきています。」
海外関係会社投資名目の数十億円がそのままゴーン氏の報酬になるわけではなく、各年度の家賃相当額が報酬ということになるのでしょう。住宅の所有権がゴーン氏に移っていた場合は別ですが。
また、監査人はこの海外投資の中身は見ていなかったのでしょうか。(金額が小さくて無視?)
会社が導入している役員報酬の種類(スキーム)が知りたい。(新日本監査法人)
日経株価指数300に採用されている会社(3月決算会社)を調べたところ、株価連動報酬(金銭報酬)は2社(そのほかマザーズ上場会社で1社)しかなかったそうです。
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