大阪観光大学などを経営する学校法人「明浄学院」で1億円の資金流用疑惑があるという記事。
別会社を経由して、仮想通貨への投資に使われたようです。
「内部資料によると、前理事長=先月22日付で理事長を辞任=は昨年4月20日、大学の運営資金1億円を、自らが取締役を務める関連会社に振り込むよう法人職員らに指示。同日、同社の口座から1億円が出金され、前理事長の指示を受けた理事が仮想通貨の購入に充てたとされる。この通貨は今年3月に上場されたが、取引価格が暴落。現在は20万円程度の価値しかなく、投資額のほぼ全額が含み損になっているという。
関係者によると、仮想通貨は当初、昨年7月までに上場される計画で、理事は投資による利益を見込んで1億円を返済する予定だった。しかし、上場が遅れて返済できなくなり、法人に資金不足が発生。このため、事務員を派遣するなどの業務を法人から委託されていた関連会社は、委託費や借入金などを法人への支払いに充てていたという。ただ、1億円は同社が理事に預けたまま戻っておらず、将来的に損失が発生する可能性がある。」
「法人の西理事長は会見で、前理事長が理事会に諮らずに資金流用したことを問題視。「学校の運営資金を投機性の高いものに使うのは考えられない」と批判した。一方、昨年6~9月、法人は関連会社から計9000万円の返済を受けたと強調。」
学校法人会計には連結決算がありませんが、こういう例を見ると、連結が必要と思えてきます。もっとも、報道では「関連会社」としか書かれておらず、法人との関係がはっきりしないので、連結範囲に含まれるような会社かどうかはわかりませんが...。
大阪観光大、前理事長が1億円流用か 仮想通貨に(日経)
「文部科学省は18年度、日本私立学校振興・共済事業団を通じて大学の経常費補助金として同法人に約1億3千万円を交付している。同省は法人側に一連の経過について説明を求めている。」
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