会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

【英国】欠陥指摘、監査法人排除か 郵便局側、ホライゾン冤罪事件(Yahooより)

【英国】欠陥指摘、監査法人排除か 郵便局側、ホライゾン冤罪事件

富士通の英国子会社がつくった会計システム「ホライゾン」の欠陥が引き起こした英国史上最悪とも言われる冤罪事件で、実は、システムの不具合を調査していた会計事務所があったそうです。ポストオフィスはその事務所を密かにクビにしていました。

「英国の郵便大手ロイヤル・メール傘下ポスト・オフィスの郵便局長らの冤罪(えんざい)事件を巡り、事件の原因となった富士通製のシステム「ホライゾン」の問題を指摘していた会計事務所セカンド・サイト・サポート・サービスを、ポスト・オフィスがひそかに排除していたことが明らかになった。」

「セカンド・サイトは不正調査を専門とする会計事務所だが、2014年4月に開かれた会合の議事録によると、ポスト・オフィス幹部らは同社を外し、自らが調査の主導権を握ることを決めていた。また、総額わずか100万ポンドの「形だけ」の補償金を郵便局長らに支払うことにより、この問題を迅速に解決する方針も打ち出されたという。」

元になっていると思われるBBCの記事。

Post Office accused of cover-up over secret Horizon documents

記事では、この会計事務所のことを、フォレンジック・アカウンタンツ forensic accountants と呼んでいます。この事務所をクビにするという決定は、ポスト・オフィスの取締役会の小委員会(プロジェクト・スパロー)によって行われ、英政府もそのことを知っていました。

Post Office bosses secretly decided in April 2014 to sack forensic accountants who had found bugs in their IT system, documents obtained by the BBC show.

They also reveal the government had knowledge of the decision, taken by a Post Office board sub-committee, codenamed "Project Sparrow".

セカンド・サイトは、独立したフォレンジック・アカウンタンツであり、スキャンダルの暴露に重要な役割を果たしました。郵便局における現金の不足を示す誤った証拠を生成し、郵便局長たちの不当な訴追を招いたホライゾンシステムの欠陥を見つけ出したのは、セカンド・サイトです。

The independent forensic accountants Second Sight played a key role in exposing the scandal, finding flaws in the Horizon computer system which generated false evidence of cash shortfalls at sub-post offices, leading to wrongful prosecutions of sub-postmasters.

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