会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

大和生命破綻、再編機運に冷や水 高リスク投資傾倒…転落

FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE:総合/大和生命破綻、再編機運に冷や水 高リスク投資傾倒…転落

大和生命破綻の背景を解説した記事。

同社は、規模の小ささ(総資産は日本生命の約170分の1)や効率性の低さというハンディを抱えていました。

「こうしたハンディを克服する利益を稼ぐためには、公社債や株式といった通常の運用に加え、不動産投信、未公開株、デリバティブ(金融派生商品)といった高リスク商品への投資(オルタナティブ投資)に依存せざるを得なかった。有価証券に占めるオルタナティブ投資の割合は生保各社の5%程度に対し、大和は約30%と突出。これが「特殊なビジネスモデル」といわれる理由だ。

 そこへ、昨年来の世界的な金融危機が直撃。08年3月期末には有価証券の含み損益が「含み損」に転じ、08年9月中間期には含み損が157億円に膨れあがって債務超過に陥る見通しだった。」

ヘッジファンド数が急激に減少へ

「(米ヘッジファンド、トゥラジ・キャピタル・マネジメントの創設者ポール・トゥラジ氏は)一部のファンドは、アクティブ運用するよりもレバレッジをきかせることで主にリターンを得ていたと指摘。「多くはレバレッジによる数字をアルファと装っていたが、このような時期は終わったようだ」と述べた。」

オルタナティブ投資というのはヘッジファンドなどへ投資することですが、ヘッジファンドが目一杯借入をして利回りを上げていたのだとすると、今の状況ではうまくいきそうにありません。

米金融大再編の波、いずれヘッジファンド業界に

ヘッジファンドは規制が緩く開示も十分ではないようです。一般の会社でヘッジファンドに投資しているところはまれだとは思いますが、もし監査クライアントでそうした投資があれば、
十分時間をかけて中身を見るべきでしょう。

オルタナティブ投資とは

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