会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

米産業界、SECの新たな気候関連規則に備え-間接排出が対立点(ブルームバーグより)

米産業界、SECの新たな気候関連規則に備え-間接排出が対立点

米SECが気候関連の(開示)規則を近く最終化する見通しで、米国の産業界はそれに備えているという記事。

「米国の産業界が、新たな広範にわたる気候関連規則に備えている。同規則の下で企業は初めて、カーボンフットプリントの開示を義務付けられる方向だ。カーボンフットプリントは、商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガス排出量を、二酸化炭素に換算して表示する仕組み。

米証券取引委員会(SEC)は今後数カ月以内に、気候関連規則を最終化する見通しだ。同規則は企業に対して、直接的・間接的にどれだけ温室効果ガスを排出しているか公表を求めることになりそうだ。 」

日本は米国追随なので、SECの規則が確定すれば、それを少しアレンジしたようなルールにするのでしょう。

ただし、米国では反対論も強く、政治問題化しているようです。

「同規則案は2022年3月に初めて公表されて以降、SECの管轄外だとして共和党の政治家や業界のロビイストから猛反発を受けてきた。大企業がサプライチェーンなどからの間接的な排出を開示する計画が、主要な対立点となっている。

SECには同規則を巡り企業や業界団体、環境団体から約1万6000件のコメントが寄せられており、規則が最終化されれば法的な課題に直面する可能性が高い。」

SECの規則が確定しても、トランプ政権が復活したりすると、ひっくりかえされたりするのでしょうか。

(欧州が先行しているので、日本としては、SECの規則が頓挫してくれた方が、一息つけるので、ありがたい?)

排出量算定について(環境省・経済産業省)

「サプライチェーン排出量は、自社内における直接的な排出だけでなく、自社事業に伴う間接的な排出も対象とし、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量を指します。

つまり、原材料調達・製造・物流・販売・廃棄など、一連の流れ全体から発生する温室効果ガス排出量のことです。

サプライチェーン排出量=Scope1排出量+Scope2排出量+Scope3排出量」

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