会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

元北海道幹部の会社、20億円所得隠し 東京国税指摘(朝日より)

元北海道幹部の会社、20億円所得隠し 東京国税指摘

「ナフコリサーチ」というコンサルタント会社が約20億円の所得隠しを指摘されていたという記事。

「・・・フィリピン政府が所有する土地の地上権の売却益などを申告しなかったという。重加算税を含む追徴課税は約7億8千万円。同社は修正申告したが、納税はしていないという。」

「灘区の土地の地上権は、同社が05~07年に取得し、08年に移転。最終的に大手の介護事業会社が購入したが、空き地のままになっている。中央区の土地も05年に同社が取得し、同日中に別の会社に移転。さらに別の会社に移り、現在はホテルが立っている。」

債務免除益の除外もあったようです。免除した方の税務申告も気になります。

「このほか東京都千代田区にフィリピン政府が所有する土地の地上権をめぐり、取引先から債務を免除されたにもかかわらず、その免除益約10億円を申告しなかったという。」

地上権の取引で利益が出ている(全部の取引ではないのかもしれませんが)はずなのに、債務免除を受け、納税もできないというのは、ちょっと不思議です。いろいろなところに資金が流れたのでしょうか。

20億円の所得隠し スゴ腕元外交官コンサルの“前科”(日刊ゲンダイ)

「「あれから20年、ナフコリサーチの実態は今もってベールに包まれています。そもそも設立資金の出どころもよく分かっていない。当時の捜査員はA氏を『とらえどころのない男』と評している。今回の20億円の所得隠しは、フィリピン政府が所有する土地の地上権の売却益などを申告しなかったというものですが、フィリピン政府と日本の投資会社を仲介できる人脈と情報があるわけです。かつて『情報は金だ』と豪語していただけのことはある」(国税庁事情通)」
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