「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者(70歳)の資産管理会社が、税務調査で法人税約20億円の申告漏れを指摘されていたという記事。
「イタリア製バイオリン「ストラディバリウス」など本来は減価償却できない高価な楽器を経費として計上する税務上の誤りがあったという。」
「関係者によると、申告漏れを指摘されたのは、名古屋市中区の資産管理会社「ベストライフ」。宗次氏が2007年に同市・栄に設立したクラシック専用音楽ホール「宗次ホール」の運営や管理をしている。ストラディバリウスなど希少価値の高い楽器は年数を経ても価値が下がらず、本来は減価償却が認められない。
ベストライフはこうした高価な約30丁を誤って経費として計上し、16年6月期に法人税約20億円の申告漏れを指摘されたという。」
減価償却を説明するときに使えそうな事件です。
税理士にとっては物騒な発言も...
「宗次氏は6日、「当時の顧問税理士に楽器を『減価償却できる』と言われ、税の知識が無く信じてしまった。反省している。税理士への法的措置を検討する」と話した。」
減価償却資産(国税庁)
税理士の責任の有無はともかく、ストラディバリウスは中古のベンツとは違うということでしょう。
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やや古い本。
ストラディバリウスを保有していた動機は立派なものです。
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「ココイチ」創業者の資産管理会社、20億円の申告ミス(朝日)(記事前半のみ)
「宗次氏は1978年、愛知県内でカレーの1号店をオープン。一代で全国有数のチェーンに育てた。2002年に引退後は音楽の普及に力を入れ、私財で名古屋・栄に「宗次ホール」を建設。現在、ストラディバリウスのバイオリンやチェロ計6丁を含む約30丁の楽器を国内外の有望な音楽家に無償で貸与している。」