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「業務及び財産の状況に関する説明書類」(2014年6月期)の公表(新日本監査法人)

業務及び財産の状況に関する説明書類(公認会計士法第34条の16の3第1項に規定する公衆縦覧書類)を公表

新日本監査法人は、2014年6月期の「業務及び財産の状況に関する説明書類」を9月8日にウェブサイト上で公表しました。計算書類も含まれています。

主な数値は以下のとおり。左から当期(2014年6月期)、2013年6月期、2012年6月期、2011年6月期です。

業務収入  96,409百万円←92,508百万円←92,975百万円←95,941百万円
営業利益  170←315←2,028←4,113
税引前当期純利益 764←776←2,681← 2,241
当期純利益   284←352←507←1,875

売上はようやく下げ止まって40億円近く増えていますが、ほとんどが非監査業務の増収によるものであり、監査業務は7億円弱しか増えていません。利益はまだ回復していないようですが、株式会社と違って、社員報酬という形で分配しているかもしれないので、本当に儲かっていないのかについてはなんともいえません。それにしても、営業利益率0.176%というのは、うまく着地させたものだなと感心します。

また、注記をみると、関係会社に対する業務費用が85億円もあります。連結を開示してもらわないと、正確な業績はわからないのかもしれません。

繰延税金資産が10億円ほど増えているのも気になります(社員退職引当金が20億円強増えているのとの対応?)。



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