「武田薬品の将来を考える会」という同社OBの団体が、シャイアー買収のための新株発行を諮る臨時株主総会での否決を狙っているという記事。
二段構えの作戦のようです。
「6月28日に開かれる定時株主総会では「1兆円を超える企業買収は株主総会の事前決議を得る」とする定款変更を株主提案している。ただ、同会の幹部はロイターに対し、「株主提案が通るとは思っていない。いかに不合理な買収かを伝えるツールであり、呼び水的な効果を期待している」と述べた。」
「同会が照準を定めているのは、年末から年始にかけて開かれる臨時株主総会だ。武田は、買収資金の約半分を新株発行で調達する。新株発行には、臨時株主総会を開き、過半数を定足数とし、3分の2以上の賛成が必要となるため、臨時株主総会が事実上、買収の賛否を問う場となる。
同幹部は「3分の1を集めて廃案にする。まだ半年あるので、一般株主に訴えていく」という。」
反対する理由は...
「同幹部は、武田薬のシャイアー買収については、7兆円という身の丈を超えた巨額買収であり、武田の財務リスクが高まることなどを懸念、反対を表明している。さらには、中外製薬 <4519.T>が開発した二重特異性抗体の血友病治療薬「ヘムライブラ」が承認され、シャイアーが主力とする血友病治療薬の売り上げが大幅に減少、減損処理が必要になる恐れも出ているという。」
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