会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

いつか来た道? ベンチャー支援が乱立(東洋経済より)

いつか来た道? ベンチャー支援が乱立
政府、民間各方面から支援が相次ぐ


ベンチャー支援のための会議やイベントが官民で乱立しているという記事。

「官」代表として、当サイトでも取り上げた「ベンチャー有識者会議」のことを書いています。

「中でも目立つ取り組みが、4月14日に取りまとめが発表された「ベンチャー有識者会議」だ。13年12月から始まり、計3回の会議が行われた。

同会議は「次のアップル、グーグル、フェイスブックは日本から出す!」をテーマに、茂木敏充大臣の私的懇談会として設立された。「大臣直轄でベンチャー支援を議題にした会が持たれるのは異例」(会議の運営元である新規産業室の石井芳明新規事業調整官)で、改定版・成長戦略の有力なたたき台となる見通しだ。」

当サイトの関連記事(ベンチャー有識者会議の報告書について)

民間イベントとしては、IVSというのを取り上げています。

「民間イベントで古株の存在は、VCのインフィニティ・ベンチャーズLLPが運営する「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)」。年2回、春は札幌市、秋は京都市で行われ、今年5月22~23日に札幌で行われた春の回は、前身の時代から数え20回目の開催となった。

IVSの運営責任者である小林雅共同代表パートナーは「若手も含めた注目起業家や、有力ネット企業の経営者らが一堂に会する場を作り上げているため、非常に熱量の高い場になっている」と話す。」

監査法人が手掛ける小規模イベントについても書いています。

「同じイベントでも、より小規模で草の根の動きもある。

開催頻度の高いイベントが、トーマツベンチャーサポートと野村証券が共催する「モーニングピッチ」だ。毎週木曜朝7時から行われ、13年1月の開始から5月末時点で計62回、全国8拠点で開催した。ベンチャー企業と大企業の事業提携を生み出すことを目的に、ベンチャーがプレゼンテーションを行っている。

運営の実務を担うトーマツベンチャーサポートの斎藤祐馬事業開発部長は「オフィス家具のプラスがネット印刷のベンチャー、ラクスルと資本・業務提携を行うきっかけは、この場から生まれた。最近の大企業とベンチャーのコラボレーションは、モーニングピッチがきっかけになったものが多い」と自負する。」

大規模イベントより、こういう方が手堅い感じがします。しかし、監査法人があんまりベンチャー企業の業務拡大に肩入れしすぎると、独立性の問題が生じてその企業の監査はできなくなるおそれがあります。そのあたりはどのように調整しているのでしょうか。

記事に添えられている表によると、監査法人系のイベントは、上記「モーニングピッチ」を含めて3つ(トーマツ2つ、新日本1つ)あるそうです(それで全部ではないかもしれません)。

こちらは、上記表に載っていた総理府の支援策(会計とは無関係)です(TBSラジオで先日取り上げていました)。「通称:変な人」というそうです。

平成26年度「独創的な人向け特別枠(仮称)」に係る業務実施機関の公募


(東洋経済の記事とは直接の関係はありませんが、ネット上では、あるベンチャーイベントで監査法人の職員が騒ぎを起こしたというような話が流布されています。)
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