日本公認会計士協会が、「財務諸表監査の不正対応に関する実務指針」の草案を公開したという記事。
記事では「初めて公開した」といっていますが、以前から会計士協会の監査基準委員会報告書で「不正及び誤謬」というのがあり、今回公表されたものは、その改訂版といえます。協会プレスリリースによれば「現行の実務指針に比べ、より一層経営者不正にフォーカスを当てるとともに、監査上の対応を大幅に追加あるいは明確にしている」そうです。
会計士協会としても、単なる基準委員会報告書の改訂では、世間にアピールすることができないと考えて、「不正」への対応を強調したのかもしれません。
不正への対応に関する実務指針の公開草案及び監査に関する品質管理/監査人の交代/関連当事者の監査に関する実務指針を公表(PDFファイル)
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