8月24日の日経朝刊によると、退職給付会計基準改正の適用が1年先送りになるそうです。
「日本の会計基準作りを担う企業会計基準委員会(ASBJ)は、年金積み立て不足を負債に計上することを定めた新たな退職給付会計基準の強制適用時期を延期する。12年3月期末としていたが1年先送りする見通しとなった。」
記事によれば、2013年3月期末から強制適用という案が有力とのことです。
改正内容も、積み立て不足一括負債計上について、
・負債計上に一定の猶予期間を置く
・配当原資を定める単独決算書では当面、負債計上しない
という2つの案を検討しているようです。
当サイトの関連記事(昨年公表された改正案について)
日経記事の最後の方にも書かれているように、IFRSも退職給付会計の改正を公表しています。日本の改正案とどこがどうちがうのかよくわかりませんが、最終的にIFRSとのコンバージェンスを目指すのであれば、日本基準の改正をもっと遅らせて、IFRSと同じ基準に改正する方が企業や監査人の負担が軽いのではないかと思われます。
当サイトの関連記事(IFRSの改正について)
退職給付基準公表に向け最終判断へ2011.06.13(税務研究会)
(補足)
年金の積み立て不足の大きい銘柄は=金山敏之(サーチナ)
年金の積み立て不足額の大きい銘柄・自己資本に対する年金積み立て不足額の割合が高い銘柄(サーチナの記事のリンク先)(PDFファイル)
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