会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

違法性認識めぐり対立 姉歯氏「何度も無理と伝えた」

Sankei Web 社会 違法性認識めぐり対立 姉歯氏「何度も無理と伝えた」(12/14 14:56)

姉歯建築士の証人喚問の記事。

会計士も建築士と同様、専門家の範ちゅうに入っているので、よく読んでみました。

会計士からみて、いくつか気になる受け答えがあったので、転記します。

「林幹雄委員長(自民) なぜ悪質な偽装を行ったのか、あるいは行わざるを得なかったのか。

 姉歯秀次元1級建築士 偽装の始まりは1998年ごろだった。木村建設東京支店長(当時)の篠塚明氏から鉄筋を減らすよう相当プレッシャーをかけられた。当時木村建設がメーンで、仕事の約90%を請け負っていた。鉄筋量を減らさなければ仕事を一切出さないということで、なくなれば生活できない状態になってしまうので、やむを得ずそうなった。」

監査法人であれば、ひとつの企業や企業グループに90%以上も報酬を依存しているというのは、会計士協会の倫理規則違反でもあり、通常ありません。ただし、監査法人の中の一部門を取れば、1企業グループで半分以上占めるというのはあり得るかもしれません。

「三日月氏 実際には偽造された構造計算書が存在し、建築確認を受けている。

 姉歯証人 「事務所を変えてもいい。構造事務所はおまえのところだけじゃない」という形で毎回言われたので(偽造を)やってしまった。」

「監査法人はおまえのところだけじゃない」と監査先からいわれたら、さっさと契約を解除して、縁を切る方が無難でしょう。

「三日月氏 (指定確認検査機関)イーホームズの審査はどこが甘いか。

 姉歯証人 イーホームズに出す前は日本ERIに出していたが、明らかにイーホームズは審査が通りやすいというか、(書類の内容を)見ていないというのが実情だと思う。」

我が監査法人もクライアントからこのようにみられているのでしょうか。
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