最近の監査人交代事例です(2025年2月13日発表分)。行政処分を受けた監査人の退任もあります。
1.藤田観光(東証プライム)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
東陽監査法人→三優監査法人、の交代です。
「監査継続年数が長期に亘っているため 、 会計監査人の独立性を更に十分に確保する観点から、新たに三優監査法人を会計監査人として選任するもの」とのことです。
三優を選んだ理由。
「監査役会が、三優監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、同監査法人の 独立性、 専門性、 品質管理体制及び監査報酬の水準等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2006年です。
2.ACSL(東証グロース)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
トーマツ→監査法人アヴァンティア、の交代です。
監査報酬などを理由に挙げています。
「...監査環境の変化による段階的な監査報酬の増額が見込まれること、会計監査人の交代による新たな視点での監査が期待できること等から、当社の事業規模に適した監査対応と監査報酬の相当性等を踏まえ、複数の監査法人を対象として総合的に比較検討を行いました。」
アヴァンティアを選んだ理由。
「監査等委員会が監査法人アヴァンティアを公認会計士等の候補者とした理由は、新たな視点での監査が期待できることに加え、会計監査人に必要とされる独立性、専門性、適切性及び品質管理体制及び監査報酬等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任と判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2017年です。
3.千代田インテグレ(東証スタンダード)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
アスカ監査法人→監査法人アヴァンティア、の交代です。
監査法人の行政処分を理由に挙げています。
「同監査法人(アスカ監査法人)においては、公認会計士・監査審査会による検査の結果に基づいて、2024 年11 月1 日付にて同審査会から行政処分などの措置の勧告が金融庁に対して行われ、2025 年1 月17 日付で当勧告を踏まえた金融庁から契約の新規の締結に関する業務の停止6月及び業務改善命令の行政処分を受けたことに鑑み、監査役会は、新たな会計監査人の選任を視野に複数の監査法人の検討を行って参りました。」
アヴァンティアを選んだ理由。
「監査役会が監査法人アヴァンティアを会計監査人の候補者とした理由は、同監査法人の規模、品質管理、職業倫理、独立性における監査体制及び監査費用等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2009 年です。