損害保険ジャパンが、2009年3月期の当期損益予想を520億円の赤字に下方修正したという記事。
「米国発の金融市場の混乱で、株式の減損処理をはじめとする有価証券の評価損のほか、債務担保証券(CDO)の金融保証保険業務で支払備金の計上を大幅に見込むため。」
「米国発の金融危機を受けて、通期の関連損失は合計で1430億円を予想する。有価証券評価損は730億円で、支払い保証しているCDOの支払備金には700億円を計上する見込み。4―9月までの関連損の合計は103億円で、有価証券評価損は99億円、CDOを含めた金融保証の支払備金の計上は4億円にとどまった。」
「特に、損保ジャパンが支払い保証しているCDOは合計で11本、残高2456億円にのぼり、CDOの元利払いが不足したり、元本が毀損した場合などに保証の履行義務が生じる。9月以降に「サブプライム問題はさらに深刻化した」(大岩武史常務執行役員)ことから、保険金の支払い可能性を精査した結果、下期に支払備金の計上の可能性があると判断した。」
9月までは4億円の負債計上だったものが下期は700億円になるとのことです。保険会社の会計はよくわかりませんが、これがデリバティブ取引だと考えると、9月末はその時価で負債計上せざるを得ず、評価が問題となってきます。
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